2010年11月6日土曜日

シーフードレストラン

浅沼さんと自宅から徒歩2分のシーフードレストランにてディナー.
あまりよくない評判を耳にしていましたが,そんなことはまったくなくひさびさの大ヒット!!



まずは価格と勘を頼りにして選んだ白ワインで乾杯.
まったく重くなかったのでグイグイいけました.



バルサミコのかかった茹でダコのサラダ.私の嫌いなセロリも入っていましたが,
ここで食べたものは苦みが少なく完食できました.本日イチオシの料理でした.



コッツェをトマトで煮たもの.スープにエキスが出ていてとてもおいしかったです.
付いているパンをスープにひたして食べるのが何ともいえず美味.



浅沼さんが頼まれていたコッツェとカニのサラダ.見るからにおいしそうで贅沢!



パケッリと呼ばれる大きなパスタ.通常のものよりモチモチとした食感が特徴的です.



もう一杯行こうということで,近くのバーでコロナビールを一本注文.
相当寒いのになぜ若い人たちがテラスのほうで飲んでいるのかと思いきや...



中には大きなストーブが備わっていたのです.でも,このストーブ強力すぎて逆に熱すぎでした.

最も近いレストランがこんなに美味しかったなんてもっと早くに行くべきでした.
リスクはありますが,時にはやっぱり自分の舌で確かめることも必要ですね.
お値段も手頃でこれだけの料理とワインを食べ飲みして60ユーロちょっと.とてもお安いです.

イルミネーション

アンコーナより東北大の浅沼さんがトリノに再訪されました.
訪問目的は明日トリノで開催されるセリエAの試合観戦です.



待ち合わせをカステッロ広場近くの「無印良品」前にしていたので,
カステッロ広場のイルミネーションも楽しむことができました.



前にチラッと紹介したピエトロミッカ通りの星座のイルミネーション.
大きな星の周りで光る小さな星たちは雪が降っているように見えます.



道路標識みたいな飾り.反対側にはこの5倍くらいの標識がいっぱいありました.



カステッロ広場からポルタノーヴァ駅へ続く通りのイルミネーション.
男女がキスをしていてロマンチックですが,ずらっと連なるとちょっと奇妙な感じです.



市庁舎前広場にも明かりがつきました.日本の提灯みたいな照明がずらり(盆踊り?).
うーん,このセンスはちょっと...イタリア人でも失敗するみたいです(笑).

2010年11月3日水曜日

Social Choice Solutions

Dr. Andrey Subochev(State University-Higher School of Economics)の
セミナーに参加してきました.講演タイトルは,"Social choice solutions
based on majority relation: stable solutions and a new method of ranking"

私の不勉強もありますが,社会選択理論はほとんど触ったことのない分野.
学部生のころにケネス・アローの本を読んだり,アマルティア・センの本を
買ったりしたこともあったのですが,いかんせん扱う数学が私にとっては高度すぎて...

やはりでしたが,のっけから数式スライドのオンパレード.
研究背景やモチベーションもすっとばしです.
聴講者である多くの学生はそのスライドを必死になって写し取っています.
それでもコンドルセのパラドックスからアローの流れにかけて
ごくごく簡単に話をしてくれたので,少しはフォローできましたけど.

個人の選好の集合体としての社会選好をどのように集計し,社会選択をいかにしていくか.
これは私の考える制度設計とも大いに関わるものであり,興味深い分野でもあります.
ただし,個人の完全合理性を前提にして進められると抵抗感が出てしまうのもまた事実.
最近はミクロ・メゾ・マクロの三者ループにおける世論や民意の形成過程について
考えたりしているのですが,やはりこういう動的な考え方をするとやっぱり
マルチエージェントシミュレーションしかないのかなと(とりとめもない感じですが).



帰り道,ガリバルディ通りのイルミネーションが点灯されていました.
2週間くらい前から準備はされていたので,いつ点くのだろうと楽しみにしていました.
鳥というのはわかるのですが,いったい何の鳥なのでしょう?あまりかわいくないですね(笑).
トラムから見えたピエトロミッカ通りはもっとキレイで,星座のイルミネーションでした.
今度買い物がてらカメラを持って撮影してきたいと思います.



他にも歩きながらジャズを演奏する楽団にも出くわしたりして,点灯式でもあったのでしょうか?
ちょっと早いかもしれませんが,トリノの街はクリスマスモード突入です.
(楽団の写真を撮ってみたのですが,ブレブレになってしまいすみません).

2010年11月2日火曜日

Neural Networks School 1日目

Artificial Neural Networksの基礎な理解とそれらのプログラミング構築を学ぶ
勉強会に参加しています.勉強会は2日間に分割され,それぞれ1日がかりで行われます.

数年前に情報科学研究科の講義に紛れて勉強したことがあったのですが,
いかんせん自分の研究で使うことがないので,記憶があいまい.
でも,橋本研メンバの研究でも使われているし,もともと興味もあったので再勉強です.

ニューラルネットの話は一度聞いて勉強したことがあった内容でしたが,
プログラミングのほうは初めて聞く内容がたくさんありました.
Pythonと言語仕様が変わらないCythonと呼ばれる言語で進めていくのですが,
この言語によってCの拡張を書くことができるそうです.

もともとCを使ったことがなかった私にとってはどれだけありがたいものか
わからなかったのですが,コンパイルすると処理速度が相当上昇するとのこと.
Pythonの利便性をそのままに処理速度がC並みに上がるとはビックリです.

実際プロファイリングによってPythonとCythonの速度の違いも実感.
最適化処理やサンプルコードなど,その他にもいろいろとレクチャーを受けました.

PyBrainという機械学習ライブラリも紹介.ニューラルネットの基本的な
アルゴリズムはもちろんのこと,比較的最先端なものも取り揃っていること.
実際の利用は来週に持ち越しとなりましたが,初心者の私でも簡単に使えそうな感じです.

ここにいるとJAISTと変わらない感覚で過ごしてしまうのですが,
よくよく考えると経済学部なんですよね.日本の経済学部にもこういうところあるのかな?

2010年10月31日日曜日

サマータイム終了

サマータイム(夏時間)をご存じでしょうか?
日本にはあまり馴染みのない制度ですが,欧米ではとても一般的な制度です.
夏の日照時間が長い欧州で,労働時間や余暇,そしてエネルギー資源を
効率的に使おうと始まったものらしいです.

そのサマータイムが今日で終了したため,
イタリアと日本との時差が1時間延びて8時間になりました.

どのように時刻を調整するかというと,
10月の最終日曜日の午前3時になると,
午前2時に1時間時計を戻し,1時間増やすというわけです.
私の携帯電話は,自動的に冬時間になっていました.
残念ながら,腕時計は自分で1時間戻さなければなりませんでしたが.

この頃は午前8時になっても若干薄暗い感じだったので,
これでようやく日本の朝と同じ感覚に戻るでしょうか.

ちなみに明日11月1日は「諸聖人の日」でイタリアは祝日.
聖人と殉教者に敬意をはらう日らしいので,お祭り騒ぎというわけではなさそうです.
もう明日から11月ということで,トリノは完全に冬装備.
私もダウンを来て買い物に行っています.雪もそろそろ降るのかな?

2010年10月30日土曜日

プリペイドカード

モバイルキーの残高が10ユーロを切り,このままでは来月からネットを使えなくなるので,
リカリカ(チャージ)をするべく自宅近くのタバッキへ.

「ヴォレイ リカリカーレ ムニャムニャ」 
前にチャージしたときに唱えた呪文を復唱するも店主は怪訝そうな表情.
チャージできる金額もさることながら,どうやらお店でチャージできる機械が使えないそう.



代わりにこれでリカリカできるよと出してくれたのがこのカード.
チャージ用のプリペイドカードです.むむう,カードの使い方がわからない.
なので,このタバッキではトラムの回数券(カルネ)だけを大人買いして別のタバッキへ.

別のタバッキにて同じ呪文を復唱するも,これまた店主が怪訝そうな表情.
やっぱりお店でリカリカできる機械が使えないという.時間によって使えないのでしょうか.
イタリア語で一生懸命伝えようとしてくれたのですが,早すぎて私には理解できません.
お礼を言って去ろうとしたとき,こんなのあるよって出されたのがさっきのカード.
せっかくだから試してみるかと10ユーロ×2枚を購入して帰宅.



これ,カードの後ろのスクラッチの部分を削り,そこに書いてある16桁の番号を
電話で入力すればリカリカできるというものらしいです.

チャージ用の番号4242に電話すると,女性の自動音声が流れ,
イタリア語で○○をするなら0番,××をするなら1番,△△をするなら2番・・・
そこまではわかったのですが,肝心の○○や××がまったくわかりません.
ネットで調べるもTIM(イタリアで一番大きい携帯会社,日本でいうNTT DoCoMo)に
関する情報は載っているのですが,私のキャリアであるWind(新興の携帯会社,
日本でいうAUみたいなもの)に関する情報はまったく載っていないのです.

この4242がフリーダイヤルなのをいいことに,
そこから繰り返し何度も聞くという作業が始まりました.
いかんせん選択肢が多いので,聞き分けるのに相当苦労しましたが,
最初は1番,そして次も1番をプッシュすると,カードの裏に記載されている
16桁の番号をプッシュせよというところにいくことがわかりました.
ここまでたどり着くのに20分は擁したでしょうか.

そして16桁の番号を入力して終了し(確認のために番号を復唱してくれます),
ネットでモバイルキーの残高をチェックすると,ワーイ!!
ちゃんと10ユーロがチャージされてました.

電子辞書がないながらも頑張りました.そして,また大人の階段のぼりました(笑).

2010年10月25日月曜日

貨幣意識の論文出版

北海道大学の西部教授と栗田さん,そして橋本さんと共同で進めている
貨幣意識の研究に関して,このほどふたつ論文が刊行されました.

ひとつは,異なる社会活動に従事している集団の貨幣(お金)に関する
価値意識の違いを調べたもので,調査対象として,社会集団として対照的な存在と考えられる
地域通貨に関係している人たちと金融機関に従事している人たちを取り上げています.
そもそも「貨幣意識」とは何ぞやということですが,簡単にいえば現行の貨幣制度の下で
自己の行動を決定するための価値基準と考えてください(詳しくは論文をご参照ください).
その貨幣意識の違いと社会活動の違いの相関関係を調べたというのがメインの内容です.

2者間の貨幣意識の違いは割とはっきりと出て,地域通貨関係者は金融関係者に比べて
貨幣の多様性と公共性(平等,安全,友愛)を強く是認することがわかりました.
一般の人たちの貨幣意識も調査したのですが,金融関係者は貨幣の多様性と公共性について
一般の人たちよりもこれらの数値がさらに低い傾向にありました.

活動を行ったから意識が変わったのか,もともと同じ意識を持つ人たちが集まっただけなのか,
因果関係まではわかりませんが,異なる社会活動に属する人たちでは価値意識に違いがあり,
ここから,その価値意識に特徴付けられた多様な制度が生み出しうることが示唆されます.
さらなる結果の考察に関しては論文をご参照ください.以下,書誌情報です.

小林 重人*,西部 忠*,栗田 健一,橋本 敬:社会活動による貨幣意識の差異-地域通貨関係者と金融関係者の比較から-,企業研究,Vol.17, pp.73-91, 2010. (*equal contribution)

残念ながらこちらの論文はウェブでダウンロードできません.
出版元の中央大学企業研究所に問い合わせていただくか,
私に連絡いただければ別刷りをお渡しすることができます.
またこの論文は,2008年に北海道大学社会科学実験研究センター(CERSS) より
ワーキングペーパーとして刊行された内容を若干修正したものですので,
そちらでしたらウェブからダウンロードすることができる状態になっています.
ただし,ダウンロードにはご自身のメールアドレスの入力が必要です.


もうひとつは,地域通貨の流通が人々の貨幣意識にどのような影響を与えるのかを,
武蔵野市にて9ヶ月間実施された地域通貨「むチュー」の流通実験を通して調べた論文です.
結果から,単に地域通貨を流通させるだけでは人々の貨幣意識は変化せず,地域通貨に対する
理解が促進されると貨幣の多様性を是認する傾向になることがわかりました.
しかしながら,理解が促進されると,同時に利子に対する肯定的な評価を強めるという
地域通貨の特性(利子ゼロまたは減価)とは逆行する意識も現れることがわかりました.
すなわち,地域通貨の理念や特性を理解することは,それらに対する評価として,
肯定と否定の両方を生み出しうるということになります.
これは地域通貨の導入を検討する上で,とても興味深い結果です.

また,流通実験が2008年10月に発生したリーマンショックをまたいでいることから,
金融危機のような経済環境の大規模な変化が人々の価値意識を
どのように変容させたかということについても調べることができました.
こちらは,地域通貨の流通前後でベーシックインカムを肯定する意識と
拝金主義を否定する意識が強まっていることがわかりました.
とりわけこの2つは金融危機後に人々の批判にさらされた新自由主義を否定する項目であり,
金融危機が人々の貨幣意識に影響を与えた可能性が高いと言えます.以下,書誌情報です.

小林 重人*, 栗田 健一*,西部 忠,橋本 敬:地域通貨流通実験前後における貨幣意識の変化に関する考察-東京都武蔵野市のケース-,北海道大学社会科学実験研究センター(CERSS) ワーキングペーパーシリーズ,No.118, 2010. (*equal contribution)

こちらも同じく北海道大学社会科学実験研究センター(CERSS)より
ダウンロードすることができます.別刷りはございませんので,ウェブのみでご覧ください.