2010年12月14日火曜日

プレゼント

帰国まで2週間を切り,受入研究者であるTerna先生に帰国日のお知らせと
日本学術振興会に提出しなくてはならない私の評価書作成のお願いをしました.
そうしたら,思いがけずTerna先生からプレゼントをいただきました.
一緒に手紙が添えられてあって"For our friend Shigeto"の文字にジーン.



ひとつはピエモンテの風景が描かれたイラスト集.
滞在した土地を忘れないようにという配慮からでしょうか.
あまりトリノ以外の州内をめぐることができなかったので,
これを見てピエモンテを旅行した気分になりたいと思います.



水彩画なのでピエモンテの自然や建物がやわらかく描かれています.



もうひとつは,ヴィヴァルディのCD.
Terna先生の話だとヴィヴァルディの楽譜はトリノの図書館に
たくさん保管されているらしく,トリノにゆかりのある音楽家とのこと.
クラシックなんてめったに聴くことはありませんが,
このCDはiTunesやiPodに入れて聴いていきたいと思います.
これからはヴィヴァルディを聴いたらトリノを想い出してしまいますね.
Terna先生,素敵なプレゼントをありがとうございました.

来週はクリスマスウィークなので,大学も早々に閉まってしまうらしいです.
良き先生,良き同僚と会えるのも残すところあとわずかとなってしまいました.
だんだん帰国するのが寂しくなってきますね.

2010年12月11日土曜日

ウォーターポロ

土曜日の昼下がり,自宅でゴロゴロしていたところにUgoからの電話.
「暇にしているならウォーターポロを観に行かないかい?」...ウォーターポロって何だ?
調べるとそれは水球のことでした.すぐさま「行く」と返事をしたのはいいものの,
いまだかつて一度も水球を観たことがなければ,ルールもまったく知りません.
ウェブで簡単にルールを把握してから,待ち合わせの大学近くにあるプールへ向かいました.

会場に着くと前の試合がやっていて,それなりに観客もたくさん入っていました.
終盤だったのか横にいたおじさんは,ヒートアップして窓は叩くは大声は出すわでもう大変.
このままでは身が危ないと感じたので,ささっとUgoが来るまでラウンジで待っていました.

試合が終わった後にUgoがやってきて,一緒に先ほど試合が行われていた会場へ.
すると,どうも会場の様子がおかしい.Ugoが周りにいた観客に尋ねると,
実は観ようとしていた試合が先ほど行われていたもので,当日に時間が変更されたとのこと.
あらら,さすがイタリア.遅れるだけではなくて,たまには早めることもあるのね(笑).
ひたすら謝るUgo.でもこの後にジュニアの試合があるらしく,それを観ることにしました.

試合開始までUgoが知り合いと話しをするというので,私もそれに同行することに.
あ,さっきのヒートアップしてたおじさんと話してる...ご友人だったんですね.
私も紹介されて簡単なご挨拶.試合観てたとき怖かったですよーとは言えませんでしたが,
普段はやさしく穏和な方でした.イタリア人ってスポーツ観ると,たまに人格変わる人がいます.

セリエA2に所属している"TORINO 81"の関係者にも友人がいて,私にも紹介してもらえました.
中でも試合直後のキャプテンとは軽くお話しさせてもらって握手までしてもらえました.
まだ目が真っ赤で髪も濡れているところ,わざわざありがとうございました.



水球のルールはUgoから観戦しながら教えてもらいました.8分を1ピリオドとして,それを4回.
つまり32分行われるわけですが,反則があると時間が止まるので実際は約1時間はありました.
それでも短いなと思ったのですが,あの運動量を見たらそれも十分だと納得です.
とにかくひたすら泳がなくてはならないのと,個人同士の攻防が凄まじいのです.



Ugoは「水の中には審判がいないから水中では何をしてもいいんだ」なんて言ってましたが,
本当に水の中では格闘技みたいになっていました.なので,ボールがあるところよりも
ないところのほうが見応えがあったりします.ああ,やってる,やってる...みたいな(笑).



試合自体は一方的な展開で大味な感じだったのですが,初めて観るだけにすべてが新鮮で
とても興味深く,そして楽しんで観ることができました.このスポーツは熱すぎる!!

日本ではマイナーなスポーツですが,それはイタリアでも同じことらしいです.
それでも熱心なファンが押し寄せて,一生懸命応援しているのを見ると,
やっぱりスポーツはファンが支えているものなんだなとつくづく感じました.
日本でも流行らせるにはとにかく水球のタフさと激しさを知ってもらうことでしょうかね.
またひとつ,イタリアで貴重な経験をさせてもらいました.Ugo,誘ってくれてありがとう!

2010年12月10日金曜日

サンタクロース

登校したら私の居室の前にサンタクロースが!!



周りを見たらすべての部屋の前にサンタクロースがぶら下がっていました.
イタリアならではのクリスマスを盛り上げるための装飾ですね.

でも,よく見るとこのサンタクロース,セロハンテープで止めてあります(笑).
しかも,キラキラが私の名札に思いっきりかぶってるし.

2010年12月8日水曜日

国立映画博物館

12月8日は"無原罪の御宿りの日"ということで,カトリックのイタリアでは祝日です.
イタリアに来るまで,まったく聞いたこともなかった祝日なのですが,
どうやら聖母マリアがその母アンナの体内に宿った日ということらしいです.
教会では何かしらのイベントをやっているのでしょうが,キリスト教徒でもない私が
見学に行ってもおじゃまなだけなので,今日はずっと自宅にひきこもっていました.

さて,今回は以前にお約束したモーレ・アントネッリアーナ内にある
国立映画博物館をテンション高くご紹介したいと思います.

映画博物館では,映画が作られる以前に楽しまれていた動く映像を数多く展示しています.



ゾーエトロープと呼ばれるもの.パラパラ漫画みたいなものと言ったらよいでしょうか?



ゆったりしたソファーに寝ころがって,巨大スクリーンに映し出される映画も観られます.
スクリーンの後ろに見える回廊には映画のポスターがずらりと並べてあって,
館内をグルグルとのぼりながら名画の歴史を振り返ることができるようになっています.

さあ,ここからは映画博物館ということで,私が役になりきって映画のセットを紹介します.



「実に面白い」(ガリレオの湯川博士のように).書いてある数式なんてさっぱりですが.



マッドサイエンティストShigeto.怪しい試薬の実験に成功するの図.



カモーン!(この写真を撮ってもらうのは相当恥ずかしかったです)

とまあ,多分におふざけが入りすぎて肝心の映画博物館の紹介はさっぱりでしたが,
このように映画の歴史からセットまで映画をほとんど観ない人でも楽しめる施設となっています.
たまにはこういう色物があってもいいですよね?イタリア人からの奇異の目がきつかった(笑).

2010年12月3日金曜日

Light Masks

ドゥオーモの近くでインスタレーションをやっているから観に行くといいよと
Matteoから勧められていたので,トリノ映画祭の帰り道に寄ってみることにしました.

何か美しいイルミネーションを想像していた私は,ワクワクしながら向かったのですが,
どこにもそれらしいものが見当たりません.入口がわかりにくいと聞いていたのですが,
他にも見物客がいるからわかるだろうと思いきや,ぜんぜんそれらしき姿もありません.

すると,ある一角から呻き声のような気味の悪い声が聞こえてくるではありませんか.
恐る恐る近づいてみると,そこには呻き声にともなって光る多くのマスクが!
何だこれはーー!!しかも周りには誰もおらず,私ひとりしかいません.



きっとインスタレーションってこれのことだ.それにしてもなかなかの怪しさです.



時間の変化に従って色や光り方も変化していきます.



七色のマスク!!



ズームアップ!見れば見るほど気味が悪い.



動画も撮ってみましたので,おどろおどろしい音も合わせてお楽しみください.

追記:
展示場所のパノラマ写真が載っているサイトを教えてもらいました.サイトはこちら
この写真を見ていただければ,どんなところで展示されているかわかると思います.

トリノ映画祭

トリノはイタリアにおける映画産業発祥の地とも知られ,トリノのランドマークである
モーレ・アントネッリアーナ(タワー)は国立映画博物館にもなっています.
そんなトリノで毎年この時期に開催されているのがトリノ映画祭です.
ヴェネツィアやカンヌといった有名な映画祭とは趣が異なり,新進気鋭の監督たちの
作品に注目した,ある意味これからの若手を育てていくための映画祭となっています.

会場は市内の複数の映画館に分散しているのですが,比較的自宅からも近い
モーレ・アントネッリアーナ直下にあるCinema Massimoも上映会場であることを知り,
事前にチケット(7ユーロ)を購入して2つの短編映画を観に行ってきました.



会場途中にあるポー通りのイルミネーション.ピエトロミッカ通りは星座だったので,
今年のトリノのイルミネーションは宇宙がテーマなのでしょうか?



会場のCinema Massimo.少し早く着きすぎたので,館内で前の上映が終わるまで待機.
もぎりのイタリア人はずっとグッズ販売の男性とおしゃべりに夢中でした.
客席でも上映までスタッフが電話で雑談してるなど,かなりゆるーい空気が.
レッドカーペット!みたいな感じではなく,実に庶民的で気さくな映画祭です.

一本目は日本の映画で「びおん」.日本語だから聴き取れるということもあったのですが,
観客であるイタリア人がどういうところに反応するのか観たかったというのが選択の理由です.

この作品は作中での言葉が少なく,その代わりにあらゆる音が多用されています.
その分,背景や役者の表情からの類推を余儀なくされるというところに,
観客の感度を高めさせる狙いがあったのでしょう.役者陣の演技も変に芝居がかっておらず,
日本の田舎にある日常を切り取ってきたかのような,まったくの自然体なところがよかったです.

上映後,作品監督と主演女優へのインタビューと観客との質疑応答がなされました.
観客からの質問は,タイトルの意味や作中の演出の意図に関してとても細かいものでした.
中にはそこまで深読みしたり,勉強してきたかという質問も.
イタリア人の日本映画好きは知っていましたが,それほどまでに!と思い知った夜でした.
実際に次のフィンランド映画の上映前には観客の1/3が退席してしまいましたので.

そのフィンランド映画はカンヌ映画祭でも上映された"Taulukauppiaat (The Painting Sellers)"
クリスマス前の凍える寒さの中,不思議な組み合わせの3人が絵を売り歩くというお話しです.
英語の字幕があったので,話の流れはなんとか.個々で葛藤を抱え,アンバランスながらも
特異な友情が形成されていく...何でしょうね,このわかるようでわからない感じ.
途中で席を立つ観客がかなりいたので,評価の分かれる作品なのでしょうが,
私はこのもやもや感こそが,大衆映画では感じられない,人間臭さなんだろうと思いました.



上映終了後,Cinema Massimoからのモーレ・アントネッリアーナの眺め.
近いうちにこのタワーの中にある国立映画博物館の様子もご紹介しますね.

2010年12月2日木曜日

大寒波

欧州に大寒波が到来して,イギリスやフランスの空港が閉鎖されているらしいですが,
どうやらその強い寒気団はイタリア北部までにはやってこなかったようです.
それでも深夜のうちに軽く雪が降りました.朝起きたら向かいの屋根にうっすら雪が.
大雪は降らずとも日中の気温は2,3℃.昼間でもマフラーと手袋が手放せません.



Ugoがひさしぶりに私のオフィスを訪ねて来てくれました.
私が今月帰国するのを知っているので,いつトリノを発つのか気になっていたみたいです.
相変わらず彼のiPhoneに入ってる日本語の辞書から変な言葉を見つけて話してましたが(笑).
トリノ滞在もあと残り1ヶ月を切りました.完全に慣れてきた頃に帰国となりそうです.