2010年7月16日金曜日

滞在許可証(郵便局編)

イタリアに住もうとする外国人が一番最初にぶつかる関門,
それは滞在許可証(Permesso di soggiorno)を取ることだと思います.
滞在許可証を取ることに比べればビザなんかはちょろいものです.
まずkitと呼ばれる申請書が入った封筒を郵便局で
もらうことから始まるのですが,私はここからつまづきました.

最初に自宅近くの郵便局へ行ったら,
「ここにはないのよ,中央郵便局にあるわ」と言われ,
テクテク歩いて中央郵便局に行ったら,
「あら,ここもないわ,ポルタノーヴァ駅近くの郵便局に行って」と言われ,
3つの郵便局を渡り歩いて,ようやくkitを手に入れた次第です.

しかもイタリアの郵便局は待ち時間がとても長い!
ここに至るまでに何時間という待ち時間がかかっています.
日本の郵便局に慣れているせいか,どうしてもイライラしてしまうんですよね.





そして苦労して手に入れた申請書がこれ.説明はすべてイタリア語で書かれています.
外国人しか手にしないのになぜにイタリア語...せめて英語ぐらいは付けて欲しいものです.
そんな懇願もむなしく,Matteoに軽く翻訳してもらって,あとは電子辞書との格闘です.

Tabacchiで買ったMarca da bolloという収入印紙を
苦心して書き終えた申請書に貼り付け,再度郵便局へ.
自宅近くの郵便局はこの申請を午前中しかやっていないので,
待たないためには早起きして行かなくてはならないのです.
いつものように入口で番号札をもらい,自分の番が来るのをジーッと待つ.
やっと自分の番が来て,いそいそと書類を出したら,「あーパスポートのコピー足りないわね」
「はぅぅぅー,全ページのコピーときましたか,最初の外務大臣のところはいらないでしょー」
という抗議もできず,トボトボと帰宅.それから何度か自宅近くの郵便局に行きましたが,
今日は滞在許可証の受付はしてないとか,ランダムに仕事をしていらっしゃるので(皮肉),
意を決して中央郵便局まで行って申請してきました.ですが,ここ待ち時間長すぎです.

明らかに外国人らしき人が申請書の封筒を持って並んでる...
2時間くらい待って,ようやく自分の番になったのはいいものの,
何か書類が足りないとイタリア語でまくし立てられる私.
手元にある重要そうな書類を片っ端から出して見せると,ようやく受理してもらえました.
うう,何かこれだけで感動です.ですが,手続きはこれで終わりではなかったのです.
受付のおばさんは,私に一枚の紙を差し出して,次はここに行きなさいと言うのです.

そこには「8月3日午前10時24分に移民局へ出頭せよ」と書かれていました.
え,分単位?これだけ自由な仕事っぷりのイタリアでそんな正確な時間書いていいんですか?
というわけで,来月は指紋を採られに移民局へ10時24分に行ってきます.
この時間指定に意味があるのかどうかは,次回,滞在許可証(移民局編)をお楽しみに.