2010年8月24日火曜日

同窓会

8月12日から10日間ほど大学が夏休みのためロックアウトとなり,
その間外部とはほとんど交流がありませんでした(買い物と散歩くらい).
自宅のネットも通信速度が回復したのですが,
先月のような悲劇を起こさないために
通信容量を気にしながら切ったり繋いだりの繰り返し.
論文ひとつを落とすにも気を遣う日々でした.

そんな中,先週末に東京で高校時代の山岳部の同窓会が開催されたようです.
高校の山岳部は,いま思い返すとなかなかハードなところで,
泊まり込みの縦走山行から沢登り,クライミング,山スキーと
山でのありとあらゆる楽しい部分と厳しい部分の両方を私に教えてくれたところです.

同窓会の話が来たのが今年の5月ごろで,今回は先輩をはじめ,
当時の顧問の先生も来られるということで,どうしても行きたかったのですが,
8月は私がトリノにいることから,泣く泣く諦めました.

picasaにアップされた同窓会での写真を見ながら
やはりひとつテントの下,同じ釜の飯を食べた仲間との絆は深く,
時には先輩も後輩も関係なく,語り合った日々を懐かしく思うわけです.
よく「なぜ山に登るの?」と聞かれたものですが,頂上を極めた時の達成感もそうですが,
やっぱり仲間たちと一緒に登るから山は楽しかったんだなと.

ロックアウトで人と話していなかったせいか,
ちょっとノスタルジックな思い出に浸ってしまいました.
明日は科研のスカイプミーティング.夏休み気分を抜いて研究に邁進しましょう.

2010年8月19日木曜日

バトル

7月下旬から8月31日まで通勤に使っているLine2のトラムが
工事のためにポルタノーヴァ駅で折り返し運転しています.
この事実に気づくまで,またショーペロ(ストライキ)か?と思っていたのですが,
停留所にそれらしき看板と線路のアスファルトをはがしていたのを見て確定に至りました.
そのため,トラムが自宅近くまで乗り入れていないので,現在はバス通勤をしています.

そんなバスに乗っていたある日のこと.ベビーカーを押した若い黒人女性が乗ってきたので
入口近くで立っていた私は,そそくさと奥のほうへ移動しました.
それからちょっとすると,その女性と60歳くらいの初老の男性が言い合いを始めました.

言ってることはわかりませんでしたが,どうもベビーカーが男性の荷物にあたったみたいです.
こういう言い合いは何度も見かけているので,
すぐに収まるだろうと思ったら,ふたりの熱はどんどんヒートアップ.
周りの乗客を気にすることをなく,互いに大声で罵倒しあっています.
日本で子どもを抱えた女性と初老の男性が大声でケンカをするなんて考えられないのですが,
イタリアでは性別年齢関係なく,ケンカはしばしば見かけます.

どこの国でも見るに見かねて仲裁しようとする人はいるようですが,
なぜか仲裁者までもがケンカに巻き込まれてヒートアップする始末.
そそくさと奥に逃げてよかった...ホッとしていると,
横にいたおばあさんが「よかったわね」と私の心を察してくれました.

このケンカ,バスを降りてからもしばし続いていました.
携帯を片手に怒鳴っているイタリア人男性をよく見かけますが,
女性も自己主張は激しくしっかりするようです.

ちなみに,トラムやバスで立っている女性を見かけると,
イタリア人男性はすぐに席を譲ることが多いです.
相手が老人であろうが若者であろうが,ささっと一声かけて席を譲ります.
なので,女性が立っている前で私が座っていると,ものすごいプレッシャーを感じます.
ああやって華麗に身のこなしができる紳士に,私はまだまだなれそうもありません.

2010年8月16日月曜日

トリノ・ピエモンテカード

トリノを観光する際に購入すると便利なのが「トリノ・ピエモンテカード」です.
このカードがあると,市内の交通機関や美術館・博物館だけではなく,
ピエモンテ州の185の施設を無料で見ることができます.



2010-11年度版の「地球の歩き方 イタリア版」やトリノを紹介したブログにも,
このカードの便利さについて書かれていますが,
2010年現在で利用範囲や料金等で異なる点が多々ありましたので,
このブログにて訂正しておきましょう.

まず,空港バスとポー川遊覧船は無料ではありません.
トリノ市街-カゼッレ空港間のバスは25.5%の割引になります.
もともと片道5.5ユーロですので,割引されて4.15ユーロになるだけです.
ポー川遊覧船については,割引すらなく,平日2ユーロ,土日・祝日3ユーロのままです.

トリノ市内を走る二階建ての観光バスCity Sightseeing Torinoも無料ではありません.
こちらは10%の割引になります(ツーリズモバスも割引のみです).

カードの料金ですが,7日券を除いて値上がりしたらしく,
2日券20ユーロ,3日券25ユーロ,5日券31ユーロ,7日券35ユーロになります.
この際,X日券というのは,日数を表しているのではなく,厳密には時間で管理されます.
すなわち,2日券なら48時間,3日券なら72時間というように,
使い始めからの時間がカウントされる仕組みになっています.
ちなみに使用開始時刻は,カードの裏に自分で書き込む方式ですので,
購入したときに書いてしまうと少しもったいないかもしれません.

トリノ市内でカードを利用できる施設ですが,「モーレ・アントネッリアーナ」,
「マダーマ宮殿」,「エジプト博物館」など有名どころは,ほとんど使えるようになっています.
カードを購入すると,ケースに入った施設一覧の冊子と地図がもらえます.
ですが,ピエモンテ州のすべての施設がごちゃ混ぜで載っているので,とても見にくいです.
地図も広げるとかなりの大きさになるので,
地図はトリノ市内のインフォメーションで50セントで売っている
別のものを購入する方がよいかもしれません(これも少し大きめですが).

2010年8月13日金曜日

トリノを歩きたい!

歩きながらトリノの街を案内する「トリノを歩きたい!」のお時間です.
トリノの見どころは割と中心街に凝縮されているので,
自宅のあるガリバルディ通りから東にあるポー川まで歩いて探訪したいと思います.

まず,自宅から北へ数分歩くと,レプッブリカ(共和国)広場があります.
ここは大きな市場になっていて,食料品から衣料品まであらゆるものが売られています.
活気にあふれている分,押しが弱いと悪いものを掴まされそうな雰囲気もあります.



そして,市場の近くにあるのが,この城壁跡.いまは公園になっているようで,
犬を連れて散歩している人やカップルの姿が数多く見られます.
どういう由来のものかはイタリア語で書かれていたのでまったくわかりません.
無駄に塀で囲まれていて,出口が少ないのがネックですが,私の一番の散歩スポットです.



王宮目の前のカステッロ広場の中央に建つのが,マダーマ宮殿.
その昔,カルロ・エマヌエーレ2世の未亡人が住んでいたそうです.
現在工事中なので外装は見られませんが,中は絢爛豪華な内装になっています.
陶器やレース(織物)の美術品も数多く陳列されています.





広場からポー通りに進むと,トリノのシンボルであるモーレ・アントネッリアーナがあります.
トリノには高層のビルやマンションが少ないので,
167.5mの高さとちょっと愛嬌のある形から,街のどこからでも望むことができます.



内部は国立映画博物館になっています.3年前にも橋本研ブログで紹介した
箱形のエレベーターで塔上の展望台へと上っていきます.



ここからのトリノの眺めはとても素晴らしいです.
晴れた日にはイタリアン・アルプスも一望できます.
土曜日は23時まで上れるそうなので,夜景を楽しむのもいいかもしれません.

展望台からの眺め.手前の白い建物が王宮で,奥のドーム状の建物がドゥオーモです.



カリニャーノ宮殿.かつてはサルデーニャ王国議会の議事堂だったところで,
いまは国立博物館になっています.だだし,今年度は改修工事中らしいです.



モーレ・アントネッリアーナから東に数分歩くと,ポー川にぶつかります.
この日のポー川は,前日からの大雨の影響でかなり濁っていました.



ポー川では遊覧船に乗ることができ,中世村(Borgo Medievale)まで往復で運転されています.



ものすごく遅い船にゆられて,約1時間ののどかな船旅です.



そのポー川でやっている川渡り.
一本のロープと滑車でスルスルっと対岸へと渡るみたいですが,ちょっと怖いですね.
金曜と日曜にだけやっているみたいなので,機会があればぜひ挑戦してみたいです.
お値段は5ユーロと,それほど高くもありません.



次回があるかわかりませんが,私がまた歩きたくなったらお会いいたしましょう.

2010年8月12日木曜日

キートラブル

私が住んでいるアパートには,まず通りの入口に扉があり,
そしてアパート自体の入口に扉があって,自室の扉へと続いています.
そのアパートの扉はオートロックで,鍵がないと入ることはできません.

スイスから戻ってきた日,そのアパートの扉の前で困っている様子の女性がいました.
どうやら扉の鍵を持っておらず,中に入られないとのこと.
それならと私が鍵を出して鍵穴に差し込もうとするも,まったく入っていきません.
あれ?あれ?おかしいな.この扉の鍵穴にはいつも苦戦させられているのですが,
どうも今回は鍵穴自体に鍵が通りません.

女性からは冷たい感じで「あなたもなのね」みたいなリアクション.
片言の英語のやり取りで.どうやら扉の鍵が交換されていることがわかりました.
扉の前に張り紙が貼っていると言われても,イタリア語は一切読めませんから.
そして,意味がわかったとしても中には入られません.

時刻は21時,外は大雨.イタリア人女性と茫然自失.
待てど暮らせど出入りする人は現れません.すると,女性がやけになってか,
アパート住人の呼び鈴を片っ端から押し始めたではありませんか.
さすがイタリア人,なりふり構わないな...と思っていると
扉の鍵がガシャと開いた.誰かが遠隔で開けてくれたんですね.

よかった,よかった...ではありません.
とりあえず今日は入ることができましたが,
明日からどうやってアパートに出入りしたらよいのでしょう.
女性に鍵の入手方法を聞いてみると,
明日の午前中のうちにアパートから左に曲がったところに行けというばかり.
地図を書いてくれと言っても要領を得ません.

不安の中,翌朝とりあえず不動産会社を訪ねてみることに.
8月だから営業していないかもと思ったら,見事にお休み.
さて,どうやって戻ろうか...アパートの近くをウロウロしていると,
扉に貼ってあったのと同じ紙が貼っている部屋を発見.
何か情報が得られるかもと思い,覚悟を決めて呼び鈴をエイッと押してみる.

と,横から男性が現れて,いま鍵あけるからといってその部屋の中に入っていく.
身振り手振りで説明したのが通じたのか,男性はイタリア語で何か言いながら
アパートの鍵を渡してくれました.この人,管理人だったのね.

そんな人がいるなんてまったく説明を受けていなかった私は,
たまたま運良く管理人さんに出会えることができました.
しかも常駐時間は午前中のみだそうで,
彼が帰る寸前ギリギリで捕まえることができたみたいです.

名前も語らないのに鍵をもらえましたが,こんな雑な感じでよかったのでしょうか.
何はともあれ,これで外出できないという事態は避けられました.
それしても,いきなり鍵を交換するなんて,イタリア流恐るべしです.
でも,アパートの扉が格段に開けやすくなりました(笑).

2010年8月11日水曜日

スイスの旅 ベルニナ急行編

本日はサンモリッツからイタリアのティラーノを結ぶベルニナ急行の旅です.
乗車前にかなり時間があったので,それまでサンモリッツ湖畔を散策することに.

サンモリッツは平均322日も晴天の街と聞いていましたが,
歩いている途中でポツポツと雨が.ほとんど濡れることはありませんでしたが,
雨のサンモリッツを経験できたことは,ある意味ラッキーなことだったのかもしれません.



湖ではカヌーをする親子やウィンドサーフィンをする若者がいたりとリゾート感満載.
こんな素敵なところでカヌーを漕げたらさぞかし楽しいでしょうね.



ベルニナ急行は今年で100周年ということで,車体にもロゴが.



実は宿泊したホテルはサンモリッツ駅から目と鼻の先でした.



氷河急行では隣もおらず,ゆったりと座れたのですが,
この日のベルニナ急行は満席.私の隣にもスイス人のご夫婦が座っていました.

モルテラッチュ氷河.発車していきなり現れたので,ビックリしました.



ラーゴ・ビアンコ(イタリア語で白い湖).氷河から流れ出す水が,
周りの岩からさまざなな成分を削り出すために,このような白い色になるそうです.



アルプ・グリュム駅(2091m)から湖を挟んで対岸に見えるパリュ氷河.
雲が多くて見え隠れしていましたが,一瞬だけその姿を見ることができました.



ベルニナ急行の名物であるオープンループ橋.
高低差を克服するために360度回転しながら下っていきます.



ベルニナ急行は約2時間ほどでイタリアの街,ティラーノに到着.
ティラーノからはイタリアの鉄道に乗り換えて再びミラノへと向かいます.



ここでいつものように自動券売機で乗車券を購入しようとしたら,
自動券売機はおろか窓口が開いていない.困った,困ったと周りをウロウロしていたら,
近くのお店にFS Biglietteriaの看板が.FSはイタリアの鉄道で,Bigliettiは切符を意味します.
日本だと考えられませんが,イタリアだと普通にカフェやタバコ屋で切符を売っていたりします.
英語とイタリアを織り交ぜ無事に切符を買い,
ついでにそこでランチを済ませてからミラノ行きの普通電車に乗りました.

ミラノで乗り換えてトリノに着いたのが20時過ぎ.
トリノではこれまでに見たことのないくらいの大雨が降っていて,
構内では雨漏りや水たまりができ,人々は皆ずぶ濡れになっていました.

幸いにも折りたたみ傘を持っていたので,ずぶ濡れにはなりませんでしたが,
靴はぐしゃぐしゃに濡れて,地球の歩き方のスイス版もベシャベシャに(もう使わないかな).
そしてようやく自宅前までたどり着いて早くシャワーを浴びよう!と思ったときに
とんでもない事件が起こったのでした.それはまた次の投稿で.

2010年8月10日火曜日

スイスの旅 氷河急行編

日の出が5時45分だと聞いて外に出るも,辺りは薄暗く,まだ日は昇っていません.
風はないのですが,とにかく寒い.ご来光を拝もうと1時間くらい粘ったのですが,
寒さに負けて部屋に戻ってしまいました.それでも朝日に輝く山々を撮ることはできました.





10時発の氷河急行に乗るために再びツェルマットへ下山.
氷河急行は,先日脱線という痛ましい事故があったばかりですが,
駅内は事故に触れるような掲示やアナウンスは一切無し.
日本人観光客も不安はあるのでしょうが,熟年の団体さんがたくさん乗っていました.



氷河急行は,ツェルマットからサンモリッツまでの280kmを約8時間かけて走る列車です.
実はこの列車から氷河を見ることはできず,過去のルートから氷河が見えたときの名称が,
現在までそのまま引き継がれているという形です.
それでもスイスの雄大な景色の中,ゆっくりと走るこの列車は,
今もなお世界中の観光客を魅了してやまないのです.

車内は2等でもパノラマカーとなっていて,放送も日本語での案内が流れています.
それでは,車窓からの風景を少しばかりお楽しみください.







ランチは予約していなくてもその場でオーダーすることができました.
メニューは,ゲシュネッツェルテスとサラダ,
そしてティラミスで74スイスフランと少々お高めですが,
スイスの物価高と美しい風景を楽しみながらの食事を考えるとそれほど悪くもありません.



谷にかかる石橋.大きなカーブを描きながらトンネルに入っていきます.



途中駅のディセンティスで見つけた列車.思いっきり『箱根登山電車』と書いてありました.
どうも私が生まれた1979年から姉妹鉄道らしく,この電車はサンモリッツでも見かけました.



定刻通りなら17時42分にサンモリッツへ着く予定だったのですが,
遅れること1時間.18時45分にサンモリッツに到着.
遅れたほうが嬉しいなんて氷河急行くらいでしょうか.
サンモリッツの駅は時計塔を備えた小さくてかわいらしい建物でした.



本日のホテル,Bellavalの客室のバルコニーからはサンモリッツ湖が一望.
サンモリッツはツェルマットよりも高地にあるので,ここも空気がおいしいです.



中心街は坂の上にあるので,長いエスカレーターを上っていくのですが,
人がぜんぜんいません.街にも観光客の姿はほとんどなく,
ツェルマットでの賑わいが嘘のようでした(20時ごろだったのもあるでしょうが).



サンモリッツのランドマークである斜塔.
1570年の建設当初からこのように傾いていたわけではなく,
地震の影響で徐々に傾きだしたという塔.
現在は補強工事が施されているため,傾きは止まっています.



ディナーはホテルに隣接しているレストランで,
ゴルゴンゾーラのリゾットとシェフお薦めの地元料理をチョイス.
ワインもスイスのものを選び,地元の味をたっぷりと堪能しました.



2010年8月9日月曜日

スイスの旅 ゴルナーグラート編

この日は,標高3100mにあるゴルナーグラートへ到達することが目標です.
まずは2時間かけてミラノ中央駅からスイスのブリーク駅まで移動.
この駅の窓口でスイスフレキシーパス(鉄道パス)を有効にする手続きをして,
普通電車で標高1620mにあるツェルマットを目指します.

スイスに来たと実感できるのは,周りの景色もさることながら,
車内アナウンスがドイツ語,イタリア語,英語の3カ国語になったこと.
乗客の会話も聞き慣れたイタリア語からドイツ語へと一気に変わっていました.

ツェルマットにはお昼過ぎに到着.小さな駅前からはスイスの青空に屹立する
マッターホルンの姿が見えました.それにしてもツェルマットの街にはたくさんの
日本人観光客が闊歩していました.駅アナウンスは日本語で流れているし,
日本語の看板はいっぱいあるし.トリノで会う日本人の50年分はいましたね(笑).



ランチは,トマト入りのチーズフォンデュとサラダ.
スイスといったらコレでしょ!というまったくの先入観なのですが,
トマトとチーズの相性が良くて,とてもおいしくいただきました.



ツェルマットからゴルナーグラートまでは登山鉄道に乗って移動します.
時間が遅かったのもあって車内はガラガラ.
発車するとすぐに迫ってくるマッターホルンを思う存分堪能できました.





雲一つない青空の中,日本では見られない氷河やお花畑が車窓一面に広がります.
歩きたい!という衝動に駆られましたが,山の準備はまったくのゼロ.
車窓から指をくわえながらアッというまの33分間が過ぎ去りました.





本日のホテルであるKulmhotel Gornergrat.ゴルナーグラート駅前に連結していて,
どの客室からもマッターホルンかモンテローザのいずれかを眺めることができます.



すべての客室には周辺の山々の名前が付けられており,
部屋番号はその山の標高とニクイ演出が.
私の部屋はLiskamm(4527m)で,部屋番号は当然4527.
しかも部屋の壁にはLiskammの石が飾ってありました.
部屋の窓からはモンテローザとゴルナー氷河が一望できました.





昼間は多くの観光客で賑わっているゴルナーグラートも,
夕方ともなればこのホテルに宿泊する人しか滞在していないので,
静寂の中でゆっくりとスイスの山々と氷河を眺めることができます.





ディナーを食べているとき,ウェイターさんが,日が沈むので,
いまは食べてる場合じゃない!と教えてくれたので,急いで外へ駆け出しました.
夕日に染まるモンテローザ!!そして眼前にそびえ立つマッターホルン!!
これを見ずして何を見に来たのだろうというくらい美しい光景でした.





ホテルの写真を見たときに気がついたかもしれませんが,
このホテルには天文台も併設されています.
残念ながら,そこから星を眺めることはできませんが,
それだけこの地が天体観測に適しているという証です.
案の定,夜空はビックリするぐらい満天の星空で,光り輝く天の川もバッチリでした.

天候が悪ければ魅力半減でしたが,風もまったくない快晴の一日でしたので,
本当に大満足の滞在となりました.生きているうちに一度は来ることをお薦めします.

おまけ
夕方に塩を舐めに来ていたアイベックス.険しい崖をピョンピョン移動していました.



夏は高山に住むキバシガラス.近寄っても逃げないのでベストショットが撮れました.