2010年9月15日水曜日

カンファレンスディナー

カンファレンスには必ずどこかでディナーが用意されていて,
そこが参加者同士の交流の場となります.

ECCS'10では,リスボンから西に1時間ほど離れたカスカイスという街の
海沿いのレストランFurnas do Guinchoでディナーが開かれました.



海沿いということで,大西洋に沈む夕日を期待して行ったのですが,
移動のバスの出発が遅れたり,渋滞に巻き込まれたりして,
レストランに着いたのは残念ながら夕日が沈んだ後でした.



まずはウェルカムドリンクからいただき,皆さんと乾杯.



前菜はチーズとハムとゆでエビ.どこで食べてもエビは美味です.



メインは魚料理.何の魚だったか忘れましたが,おいしかったです.



デザートのストロベリーアイスクリーム.

ここまでオーガナイザーの挨拶もなく,もくもくと食べ飲み続けてきたのですが,
デザートを食べ終わった最後に挨拶がありました.そして終了かと思ったのですが,
ナント!ここでファドの生演奏が披露されることに
(最初から公表されていたプログラムに入っていたみたいです).

舞台から離れたところに座っていたのですが,カメラを持ってせせこさと前のほうまで移動.



女性ボーカルと脇を固めるふたりのギタリスト.歌詞の内容はまったくわかりませんでしたが,
情熱的に歌い上げる女性の魂の叫びが伝わってきます.



そして向かって左側のポルトガルギターを弾いている人のテクニックが超絶技巧.
風体に似つかわしくなく(失礼),繊細なギターテクニックを魅せてくれました.
3曲くらいで終わるのかと思ったら,アンコールまで含めて7,8曲は演奏してくれたでしょうか.

料理だけなら少し寂しいものがありましたが,
このファドの生演奏ですばらしいカンファレンスディナーとなりました.
日本のカンファレンスもこれくらいのカルチュアルイベントを企画しないといけませんね.



すっかり日の沈んだ岩礁にて月の明かりに照らされる男がひとり.
酔いとファドの興奮を海の風で冷ましながら,初めて見る大西洋に別れを告げました.