2010年12月27日月曜日

無事帰国

11時間のフライトを経て無事に日本へたどり着くことができました.
今回のアリタリア航空は,キャビンアテンダントの対応もすこぶる良く,
預けた荷物もビックリするくらいすんなりと出てきました.
しかしながら,機内ではあまり寝ることができなかったので,
しばらくは時差ボケと格闘する日々が続くのでしょう.

というわけで,本ブログもこれにて終了です.
何か後日談ができたら更新するかもしれませんが,
とりあえずは一旦終了ということにしたいと思います.

トリノで得たものは,学術的な成果もさることながら,
多様な価値観の実際的な認識と自分で何とかしようとする積極性でしょうか.
最初の1,2ヶ月は完全なお客様扱いで,周りもあれこれと手を尽くしてくれましたが,
半年も経つと空気みたいな扱いになって,同僚も普通に接してくれていたと思います.
おそらく真価が問われるのは1年くらい経ってからで,そのくらいになると
海外で生き残れる人とそうではない人の差がはっきりと出てくるのでしょうね.
生きていくだけなら1年でも2年でもいられそうでしたが,何か事を成すとなると
外国人の自分が並大抵の努力では難しいのではないかと感じました.

ですが,日本では味わえない刺激を受けることができたのは間違いなく,
学生には若いうちから積極的に海外へ出ることをお勧めします.
ただし,英語が通じない国は刺激レベルがアップしますので,お好みにあわせて調整を(笑).

それでは皆さん,半年という短い間でしたが,ご覧いただきましてありがとうございました.

2010年12月26日日曜日

イタリア出国

搭乗した後に大雪が降ってきて.除雪作業のため機内でずーっと待機することに.
ローマでの乗り換えには十分な時間があるのですが,やまなかったらと内心ヒヤヒヤでした.
雪がやんだのが1時間後,機体の雪を水で洗い流して,やっとのことでトリノを離陸しました.

トリノとローマの間はおよそ1時間.東京-小松便に乗っている感覚でローマに到着.
ローマでは出国審査がありましたが,ビザのページを開くことなく,すぐにスタンプがポン.
日本のパスポートというだけでかなりの信用力があるみたいですね.アメリカとは大違いです.



というわけで,すんなりと搭乗口まで到着.あとは搭乗を待つのみです.
日本に到着したら,また更新したいと思います.預けた荷物が無事に届きますように.

さようならトリノ

ただ今トリノ空港です.朝早くにMatteoとLauraが車で空港まで送ってくれました.
最後の最後まで彼らにお世話になりっぱなしです.見送りまでしてくれてありがたいことです.
わずか半年間の滞在でしたが,もう1年以上住んでいるようなそんな気がします.
トリノはイタリアの中でもずば抜けていい街でした.住んでいる人たちもいい人たちでしたし.

スーツケースは予想通り重量オーバーでした.ですが,そこはイタリア.
何にも言われることなく,スルッと通り抜けられました.日本ならありえません.
イタリアのこういういい加減なところは大好きです(笑).



さて,そろそろ搭乗時間が近づいて来ました.またローマで会いましょう!

2010年12月25日土曜日

クリスマス

クリスマスはMatteoから招待を受けていたので,彼の新居にお呼ばれしてきました.
イタリアのクリスマスはお昼に家族が集まって食事するものなので,
私がそこにおじゃまするのは場違いかと思って,いったんは遠慮したのですが,
家族のように振る舞っていいと言ってくれたので,図々しくもおじゃますることにしました.

約束の13時に伺うと,既に大勢の親戚が集まっていました.5,6人かなと思っていたのですが,
なんとビックリ!20人以上はいたと思います.そのすべての人たちに挨拶と自己紹介(汗).
相手はすぐに私の名前を覚えてくれるのですが,私は当然覚えきれません.
MatteoとLauraのご両親は一度会ったことがあるのですぐに認識できましたが,
その他の人たちは彼らとどういう関係なのか,把握するまですごく時間がかかりました.
Matteoのお父さんは気さくな方で,「Shigeto,Shigeto」と事ある毎に声をかけてくれて
肩を組みながらなぜかお酒を飲み始めたり(笑).イタリア人はホント壁がないですね.



Matteo邸の天井画.修復してますが,16世紀のものとか.こういうのが出てくるんですね.



クリスマスプレゼントはすべて暖炉の下に置かれています.
私からのプレゼントもここに置かれました.「龍馬」とか書かれた日本酒は私のです.
ちなみに坂本龍馬はジュゼッペ・ガリバルディのような歴史的英雄だと説明しておきました.



食事の準備ができるまで,赤ちゃんと遊ばせてもらいました.めちゃくちゃかわいかったです.




親戚一同での食事.ワインもすごい量あけられています.料理も次から次へと食べきれません.



最後には噂に聞いていたパネットーネ.イタリアのクリスマスには欠かせないものです.



私が持っていった日本酒を湯せんするMatteo.熱燗を教えたらさっそく実践です.



Matteoには他にも緑茶の石けん,Lauraとのペアカップ,そしてけん玉をプレゼントしました.
トリノにある無印良品に日本のものがいっぱいあったので助かりました.
さっそくけん玉に夢中になるMatteo.私がやってみせたら皆さん唖然としてました(笑).

私が明日の午前にトリノを発つと話すと,皆さんからいつ戻ってくるの?と聞かれて困りました.
もう戻ってこないというと,一斉に「またいつか来るでしょ」と突っ込みが入って苦笑.
その突っ込みがすごい揃っていたので,私のほうがたじろぎました.またいつか来たいですね.



最後にMatteoとLauraそして私の3人で記念撮影.かなりワインが入って赤ら顔でしょうか.
彼らのおかげで私のトリノ滞在がとても楽しいものになったことは言うまでもありません.
異国からきた人間に自分もここまでしてあげられるだろうか?つくづく彼らに感謝です.

2010年12月24日金曜日

クリスマスイブ

自宅の片付けも半分くらい終わりましたが,スーツケースへの荷物入れはまだまだ.
アパートの引き払いは,出発の際にMatteoへ鍵を預ければいいことになったので助かりました.

イタリアのクリスマスは,日本と違って恋人ではなく,家族と過ごすものなので,
街の中もシーンとしています.まだイブは一部のお店や交通機関も動いていますが,
クリスマスになると完全に閉まってしまうそうです.イタリアでも独り身には辛い時期です.

クリスマスイブは深夜(25日0時)から教会でミサが開かれるのが一般的らしく,
私もちょっとした興味からその時間に街をうろついてみました.

トリノで学生デモが一部暴徒化してケガ人が出るという騒ぎもありましたが,
特に街を歩いていて危険だということもありません.むしろ静かすぎるくらいです.



23時のサン・カルロ広場の様子.三色に光っている建物は教会なので,
年配の方々を中心にどんどん建物の中へ入っていきます.おそらくミサに参加するのでしょう.



広場にいても賛美歌がどこからともなく聞こえてきます.
カトリックでない私は外から眺めるだけ.ドゥオーモの前にもいっぱい人が集まってました.

23時50分と0時10分に普段は鳴らない教会の鐘がけたたましく鳴らされました.
ミサの合図?なのでしょうかね.テレビではバチカンのミサも放映されています.
明日はいよいよクリスマス.トリノはホワイトクリスマスどころか雨が降り続いています.

2010年12月22日水曜日

La Belle

レージョ劇場における今年最後の舞台はバレエ「眠れる森の美女」.
チケットもオペラよりは簡単に取れたので,この度生まれて初めてバレエを観に行ってきました.



レージョ劇場横のイルミネーション.ユーロスターにあった雑誌に掲載されていたのですが,
まったく見物客がいませんでした.レージョ劇場がすぐ横にあるのにどうしてでしょう?



レージョ劇場の入口.オペラのときにはなかったパネルが観客を迎え入れてくれます.



アリーナ席はどこからでも視認性が良いことがわかっていたので,今回は安めの後方席を確保.
一番後ろのほうでしたが,観劇するにはまったく問題ありませんでした(パルコはどうでしょう?)



オーケストラピットの中.こんな風になっているんですね.幕の間に覗きに行くことができます.
練習もここでしているので,舞台開始前からもアリーナ内には音楽が鳴り響いています.

今回演じるのはモナコにある「モンテカルロ・バレエ団」.名前を聞いてもさっぱりですが,
それなりに名の知れたバレエ団なのでしょう.演奏はレージョ劇場のオーケストラです.

一応ストーリーはネットでさらってきたのですが,正直言って途中で完全にロストしました.
なぜなら,私が事前に勉強したストーリーとは違う流れになっていたからです(たぶん).
展開を理解するのが難解だったので,純粋にダンスと音楽,そして衣装を楽しむことにしました.

バレエに対して典型的な固定観念しか持っていなかった私にとって,
この舞台は私が持っていたそのイメージを完全に壊されました.
まず衣装,バレエというと白いヒラヒラがついたものだけと思っていたのですが,
ダンサーが奇抜で幻想的な衣装を身にまとって現れたことに衝撃を受けました.
さらに,巨大なシャボン玉の中に入った女性が現れたりして,現代的な演出もチラホラ.



ダンスも人間ってこんな動きができるんだというくらい自由自在に飛び回っていました.
バレエって少数のものかと思っていましたが,大勢で統一的に揃えられた動きもあるんですね.
それが音楽と相まって融合美を生み出す様は,バレエにしかできないのではと思いました.

帰宅後に本作について調べてみたら,日本でも同じ演目が上演されたことがあったみたいです.
モンテカルロ・バレエ団のマイヨーという演出家が鬼才と言われる人で,伝統的なものに
かなり斬新なアレンジをかけて上演しているようです.ストーリーが追えないのも納得です.

これにてトリノでのイベントもおしまい.あとは帰国に向けて自宅の片付けをしなくては...
自宅にある荷物がすべてスーツケースに入りきるか,それだけか目下の悩みの種です.

2010年12月21日火曜日

トレニタリア

イタリアでは全土に鉄道網が張り巡らされているので,旅行の際には鉄道の使用が便利です.
乗車券を購入するときにイタリア語が話せないとダメなんでしょう?と心配される方も
いらっしゃるかもしれませんが,基本的に言葉をまったく話さなくても乗車券は買えます.

大きな駅にはたいてい自動券売機があって,これを使うとアッという間に乗車券が買えます.
どういうわけかイタリア人は券売機よりも窓口に並んで会話しながら買う人が圧倒的ですが,
それにつられて窓口に並んだが最後.自分の順番が来る前に乗車予定の電車は発車します.

購入する際は,最初の言語選択画面から英語を選ぶと,後はすべて英語で表記されます.
英語に自信がなければ,購入方法が詳しく書かれたサイトがあるので検索してみてください.
ただし,私が使ってみて注意したほうがいいことを2点だけ以下に記しておきます.

1.お金を入れる段になって,まったく入金を受け付けてくれない券売機がたまにあります.
イタリアで不調な券売機はままあることなので,早めに見限って別の機械を使いましょう.

2.クレジットカードで購入するとき,カードの操作(PINコード入力やカードの引き抜き)
についてはイタリア語表記なので,気をつけましょう.英語でカードを入れてくださいという
表示が出た後には,4桁のPINコードを入れて確定ボタンを押し,別の文字が出てきたら
カードを抜いてOKです(カードを抜いてくださいというイタリア語が表示されています).
早めに抜いてしまうと決済がうまくいかずに,もう一度やり直すはめになります.

それさえ注意すれば,あとは乗車券が出てきますので,出発前にホームにある黄色の箱に
入れて日時を打刻しましょう.これをしないと,乗車後に車掌さんから罰金を取られます.



駅で購入するのが不安な方は,事前にトレニタリアのサイトで購入することができます.
こちらも英語を選べますので,イタリア語ができなくてもほとんど問題はありません.
早期割引のチケットなども購入できますが,払い戻しなどは駅に行かないとできないので,
日本から事前に乗車券を購入する際にはその点を十分に注意してください.
ちなみに乗車券は基本的にチケットレスです.乗車券を購入するとPDFファイルが
メールで送られてくるので,それをプリントアウトして持っていけばOKです.
ホームでの打刻の必要もありません.検札時に車掌さんにそれを見せればいいだけです.

予約変更は購入した乗車券の種類にもよりますが,普通は出発の1時間前まで可能です.
これも同じくネットでできます.ただし,変更後にもう一度PDFファイルは送られてこないので,
変更した時刻と座席を忘れないために変更確認のメールそのものを印刷するのが無難です.
予約変更は駅にある自動券売機でもできますので,ネットがなくても恐れることはありません.

イタリアの鉄道は遅延するというイメージがありますが,意外と時間通りに走っています.
車内もユーロスターなら各座席ひとつひとつに電源があったりして,パソコンの使用もできます.
ただし,ショーペロ(ストライキ)はよく起こりますので,こちらはネットで確認してから
電車に乗ることにしましょう.ショーペロは前もって告知されますので回避できるはずです.

2010年12月20日月曜日

ピサの斜塔

はるばるフィレンツェまで来たので,この日は少し足を伸ばしてピサまで行くことにしました.
ピサへはフィレンツェから電車でおよそ1時間の短い旅.運賃も2等車で5.8ユーロとお安いです.



ピサの斜塔までは駅からバスに乗ると10分くらいで着くそうですが,
せっかくなのでピサの街を歩きながら斜塔を目指すことにしました.



約30分ほどで斜塔のあるドゥオーモ広場に到着.やっぱり斜塔は傾いていました(当たり前).
斜塔に上ることもできるのですが,予約をして行かなかったので我々は上りませんでした.



塔が傾いているのではなくて,実は周りの建物のほうが傾いているのだよ...なんてね.
斜塔周辺ではアジアの人たちを中心に,自分が塔の傾きを支えているという写真を撮ろうと
する人たちでいっぱい.端から見ると滑稽な様子だったので,私には勇気が出ませんでした.



ドゥオーモの内部にて.珍しく入場後に警備員から帽子をとるように言われました.
ですが,その警備の人も毛糸の帽子を被っていました.どういうこと?



ランチはピサ駅近くのリストランテで食べることに.ビールの泡がクリームみたい.



ペスカトーレのリゾット.イタリアに滞在して一番食べたのがこの料理かもしれません.
ランチ後に電車で再びフィレンツェへ逆戻り.帰りはノンストップで1時間かかりませんでした.



トリノ行きの電車を夕方に予約していたので,時間までフィレンツェの街をぶらぶらすることに.
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会.拝観料がかかりますが,フレスコ画やステンドグラスを
かなり近づいて観られる希有な教会です.ですが,残念ながら教会内の撮影は禁止です.



この建物はダンテの生家と呼ばれていますが,1900年前後に再建されたものらしいです.
他にもフィオレンティーナのショップ,本屋さんや日用雑貨屋などをめぐったりしました.

ホテルに預けた荷物を引き取った後,浅沼さんは私よりも少し早い電車で帰路につかれました.
思えば9月から,イタリアにいる唯一の日本人の友人として,とても仲良くさせていただきました.
私は今週いっぱいでイタリアを離れますが,浅沼さんは来年6月まで滞在されるそうです.
日本でも拠点が違うので,あまり会う機会もありませんが,またいずれ学会で会いたいですね.
とはいえ,浅沼さんは私よりも一足先に一時帰国のため,今週イタリアを離れるそうです.
私よりも後に来て,私よりも先に帰るなんてずるいです(笑).でもその気持ちわかります.

帰りの電車はビジネスマンに囲まれてしまったので,私もノートPCを出して仕事をしてみたり.
しかし,すぐに睡魔が襲ってきてトリノまで爆睡してしまいました.ユーロスターは超快適です.

2010年12月19日日曜日

フィレンツェを眺める

本来ならこの日はフィオレンティーナVSインテルの試合を観戦する予定だったのですが,
インテルがクラブワールドカップの決勝に進んだために当該試合が来月に順延されることに.
その代わり夜に演奏会を入れてみたのですが,ここにも不運がありました.それは後ほど.

午前中は浅沼さんの希望でフィレンツェを一望できるというミケランジェロ広場へ行くことに.
駅前からバスで行く予定だったのですが,前日の雪とイタリアのよくある遅延のせいで,
待てど暮らせどバスが一向にやってくる気配がありません.トリノではあまりないことないので,
南に行くほどいい加減になっていくというのは,あながち間違いではないのかもしれません.



仕方ないので,予定を入れ替えて昨日通り過ぎたジョットの鐘楼を先に上ることにしました.
狭い階段を上っていくわけですが,塔が4層になっているので途中で休憩を取ることができます.
それでも414段あるので,最上部へたどり着いたときには息も切れ切れになっていました.



展望台からのフィレンツェの眺め.雪のフィレンツェも眺めるだけならいいですね.



ジョットの鐘楼からドゥオーモを臨む.大クーポラは「丘のようだ」と言われているらしいです.

お昼になってもバスがまったく動いていなかったので,広場までは徒歩で向かうことにしました.



広場は高台にあるので,坂を上らなくてはならいのですが,雪のせいでツルツルすべります.
靴の中は既にグチャグチャ状態.それでも,すべって遊んでる人たちもいました.



やっとの思いでミケランジェロ広場に到着.広場からは先ほど上ったジョットの鐘楼も見えます.



右に見える塔がベッキオ宮殿.そしてアルノ川にかかるフィレンツェ最古のベッキオ橋.

帰りは運良く走っていたバスに乗ることができ,駅前まで戻ることに成功.
それなりの時間乗っていたので,かなりの距離歩いてきたことを実感しました.



フィレンツェの中央市場にて.「ロレックス,ロレックス」とか言いながら
時計を売りつけてくる黒人がいたりして,それなりに怪しさ満天です.
浅沼さんはここで手袋を購入されてました.「カシミア」とか言ってましたがホントかな?

演奏会はオペラの音楽を中心に21時からの開始だったので,
その前にパスタとワインで腹ごしらえして,いざ会場のサント・ステファノ教会へ.
そしたら教会の扉は開かれておらず,代わりに犬を連れたおじさんが立っていました.
あれ,真っ暗だ.なぜ?そのおじさん曰く,今日の演奏会は明日に延期になったとのこと.
(このおじさんの正体は最後までよくわかりませんでした).
天気が悪いからとか歌手の喉がどうとか言ってましたが,要するに観られなくなったわけです.

明日はもうトリノへ戻らなくてはならないので,12ユーロで購入したチケットが紙くずに(涙).
明日来られないのなら,おじさんが自分に売って欲しいと言うので,払い戻す手間も省けるし
10ユーロで売ってあげることにしました.e-チケットだったけどよかったのかな?

イタリアでの急な変更には慣れたものですが,とても楽しみにしていただけに残念でした.
教会での演奏会っていうだけでテンションがあがっていましたので.
というわけで,今回のフィレンツェはサッカーに続き,演奏会まで延期されてしまいました.
でもダフ屋からチケットを買うことがあっても,まさか自分が見ず知らずのイタリア人に
チケットを売るとは思いませんでした.何ごとも経験ですね,はい(笑).



教会からの帰り道,レプッブリカ広場にあったメリーゴーランド,装飾がクリスマス仕様です.



ドゥオーモ前のクリスマスツリー.ツリーに積もった雪が光り輝いてそれはキレイなものでした,

夜の予定がなくなってしまったので,ホテル横あったインド人経営の酒屋
(少々ぼったくり料金)で缶ビールを買って浅沼さんと部屋で飲むことに.
イタリアの教育制度やポスドク事情を聞けたりして,これはこれで有意義な時間となりました.
朝からずっと歩いていたのと,お酒も入ったことで今日は早めの就寝.お疲れさまでした.

2010年12月18日土曜日

フィレンツェをめぐる

トリノとミラノ以外のイタリアの都市をほとんど訪れずに滞在期間が終わりそうだったので,
最後にフィレンツェへ2泊3日の旅に出ることにしました.前回のミラノでお会いしたときに
この計画に乗ってくださったアンコーナの浅沼さんも一緒に行くことになりました.



トリノからフィレンツェへはユーロスターで約3時間...のはずだったのですが,
雪のために電車ダイヤが乱れていたため,30分以上遅れてフィレンツェに到着.
それと共にボローニャから合流予定の浅沼さんが乗り遅れるというアクシデントも発生.
雪の混乱からかフィレンツェ駅の窓口には長蛇の列が.フィレンツェでも雪が降るんですね.



浅沼さんは一時間遅れでフィレンツェに到着され,何とか予約時間までにアカデミア美術館へ.
アカデミア美術館の入口は細い路地の目立たない一角にありました.
ガイドブックがないと,これが美術館の入口だなんて気づくことができません.

アカデミア美術館の館内は撮影禁止(持ち物検査もありました).
ミケランジェロの巨大なダヴィデ像が強烈な印象を残すのですが,
他にも見応えのある彫刻がずらりと並べられています.
残念ながら美術館の2階が改修中で観覧は30分ほどで終わってしまったのですが,
このダヴィデ像を見るだけでも来館する価値は十分にあると思います.



フィレンツェのドゥオーモ.右に見えるのが高さ85mのジョットの鐘楼です.



そのドゥオーモのクーポラ内側に描かれた「最後の審判」.



クーポラの展望台には463段の階段を使って上ることができます.



ドゥオーモの向かいにある洗礼堂.金色に輝いている扉が「天国の扉」と呼ばれています.



ヴェッキオ宮前のシニョーリア広場にあるダヴィデ像も裸に加えて雪が積もって寒そうです.



ウフィツィ美術館前にて.ウフィツィには日本語のオーディオガイドがあり,
作品の背景を知りたい人は絶対借りたほうがいいと思います.およそ90分はありました.
主要なものだけを解説してこの時間なので,全部じっくり見ようとすれば1日はかかるでしょう.
ボッティチェッリの「春」「ヴィーナスの誕生」など誰もが教科書で見たことがある作品が
ところ狭し並べられている様は当時のメディチ家の威光と財力の凄さを思い知らされます.



ウフィツィ美術館からヴェッキオ橋をパチリ.流れているのはアルノ川です.



同じくウフィツィ美術館のテラスからドゥオーモ方面を.右下の雪だるまがかわいらしい.

夜はホテルで聞いた近くのトラットリアで食事することに(疲れていたので助かりました).
あまりお客さんは入っていませんでしたが,陽気なオヤジさんが対応してくれて
料理もおいしかったです.ワインを頼んだら1.5リットルのハウスワインが出てきて焦りましたが,
会計を見たらたったの8ユーロでした.味なんてわからないので,こんなワインで十分です(笑).



トスカーナ名物,リボッリータ.パンの入った野菜の煮込みで,とってもやさしい味です.



出ました!フィレンツェ名物「Tボーンステーキ」.最低600グラムからのスタートです(苦笑).
レアで焼かれていて軽くペッパーをふると超美味.ひさしぶりにガッツリ肉を食らいました.

ワインを浴びるほど飲んで(結局余しましたが),他にもトスカーナのハムやサラミを食べて
ひとり当たり30ユーロちょい.路地裏の店というのもあるのでしょうが,当たりのお店でした.

2010年12月16日木曜日

UEFAヨーロッパリーグ

ユヴェントスの今年のホーム最終戦は,マンチェスターシティとの一戦.
セリエAでは現在2位と好調を維持しているユヴェントスですが,
UEFAヨーロッパリーグでは既にグループリーグでの敗退が決定しています.
なので,この試合は完全な消化試合なのですが(マンCの通過順位はかかっていますが),
大学からすぐ近くなのと,最終戦ということで思い出づくりに観戦しに来てしまいました.



ユヴェントスはグループリーグ5戦連続引き分けという珍しい記録を継続中なので,
この試合にも引き分けたら6戦連続引き分けでグループ敗退という珍記録が生まれます.
マンチェスターシティも若手主体で臨んでくるはずなので,負けられない一戦になります.



ヨーロッパリーグということで,一番安い席でも30ユーロします(もちろんこれを購入).
ゴール裏にいる熱狂的なユーベサポーターが怖いので向こう正面の1階席にしましたが,
ここは高い壁で覆われてるアウェイサポーターのすぐ横なんですよね(困).
ですが,消化試合なだけに観客席はガラガラ.ということで,試合前に勝手に高い席へ移動.
周りに誰もいないピッチ近くの特等席を独り占めすることに成功しました.



それでもマンチェスターシティのサポーターは大挙して押し寄せていました.
対してユヴェントスのサポーターはちらほら.応援では完全に向こうの勝ち.
フーリガンっていうのでしょうかね,試合前から私に向かって挑発したりする人たちが数名.
高い壁があるから強気なんでしょうが,私にやっても喜んじゃうだけです(ワーイ,本物だ).



マンチェスターシティの練習風景.誰ひとり私が知っている選手はいません!
練習から見ようと早く来たのですが,とにかく寒い!万全の態勢を整えてきたのですが,
今日の寒さは予想を上回るものでした.手袋とマフラーをしてても凍えてきます.

試合開始前,YouTubeで何度も再生したユヴェントスの公式応援歌をみんなで熱唱.
だいぶ歌えるようになりましたが,これを披露できるのもこの日が最後です(涙).



試合はユヴェントスが前半43分にジャネッティのゴールで先制.
ユーベファンが壁越しのマンCサポーターを挑発しますが,彼らも一緒になって騒いでます.
グループリーグ突破が決まってるだけにマンCサポーターも余裕なのでしょうか.
私でも知っている汚いイタリア語が飛び交って,それはそれはヒドイものでした(苦笑).



デル・ピエロのコーナーキック.選手が近くに寄ると方々から名前が叫ばれます.



このままユヴェントスが押し切ってグループリーグ初勝利をおさめるかと思いきや,
77分にジョー(GKのほうじゃないですよ)に同点ゴールを決められ万事休す.
この時間になると,ユヴェントスのほうが動きに精彩を欠いて守るので手一杯.

というわけで,残念ながらそのまま試合終了のホイッスルが鳴ってしまいました.
これで6連続引き分けと負けがないのにグループリーグを敗退するという珍記録を達成.
セリエAで好調なだけにヨーロッパリーグでの敗退は寂しい限りです.

私はUEFAチャンピオンズリーグ,ヨーロッパリーグ,セリエAの3つのリーグ観戦を達成.
ほとんどサッカーに興味はなかったのですが,ウェブで試合結果とかも見るようになりました.
このままにわかで終わりそうですが,ユヴェントスの動きは今後もチェックしていきたいです.