歩きながらトリノの街を案内する「トリノを歩きたい!」のお時間です.
トリノの見どころは割と中心街に凝縮されているので,
自宅のあるガリバルディ通りから東にあるポー川まで歩いて探訪したいと思います.
まず,自宅から北へ数分歩くと,レプッブリカ(共和国)広場があります.
ここは大きな市場になっていて,食料品から衣料品まであらゆるものが売られています.
活気にあふれている分,押しが弱いと悪いものを掴まされそうな雰囲気もあります.
そして,市場の近くにあるのが,この城壁跡.いまは公園になっているようで,
犬を連れて散歩している人やカップルの姿が数多く見られます.
どういう由来のものかはイタリア語で書かれていたのでまったくわかりません.
無駄に塀で囲まれていて,出口が少ないのがネックですが,私の一番の散歩スポットです.
王宮目の前のカステッロ広場の中央に建つのが,マダーマ宮殿.
その昔,カルロ・エマヌエーレ2世の未亡人が住んでいたそうです.
現在工事中なので外装は見られませんが,中は絢爛豪華な内装になっています.
陶器やレース(織物)の美術品も数多く陳列されています.
広場からポー通りに進むと,トリノのシンボルであるモーレ・アントネッリアーナがあります.
トリノには高層のビルやマンションが少ないので,
167.5mの高さとちょっと愛嬌のある形から,街のどこからでも望むことができます.
内部は国立映画博物館になっています.3年前にも橋本研ブログで紹介した
箱形のエレベーターで塔上の展望台へと上っていきます.
ここからのトリノの眺めはとても素晴らしいです.
晴れた日にはイタリアン・アルプスも一望できます.
土曜日は23時まで上れるそうなので,夜景を楽しむのもいいかもしれません.
展望台からの眺め.手前の白い建物が王宮で,奥のドーム状の建物がドゥオーモです.
カリニャーノ宮殿.かつてはサルデーニャ王国議会の議事堂だったところで,
いまは国立博物館になっています.だだし,今年度は改修工事中らしいです.
モーレ・アントネッリアーナから東に数分歩くと,ポー川にぶつかります.
この日のポー川は,前日からの大雨の影響でかなり濁っていました.
ポー川では遊覧船に乗ることができ,中世村(Borgo Medievale)まで往復で運転されています.
ものすごく遅い船にゆられて,約1時間ののどかな船旅です.
そのポー川でやっている川渡り.
一本のロープと滑車でスルスルっと対岸へと渡るみたいですが,ちょっと怖いですね.
金曜と日曜にだけやっているみたいなので,機会があればぜひ挑戦してみたいです.
お値段は5ユーロと,それほど高くもありません.
次回があるかわかりませんが,私がまた歩きたくなったらお会いいたしましょう.