2010年12月19日日曜日

フィレンツェを眺める

本来ならこの日はフィオレンティーナVSインテルの試合を観戦する予定だったのですが,
インテルがクラブワールドカップの決勝に進んだために当該試合が来月に順延されることに.
その代わり夜に演奏会を入れてみたのですが,ここにも不運がありました.それは後ほど.

午前中は浅沼さんの希望でフィレンツェを一望できるというミケランジェロ広場へ行くことに.
駅前からバスで行く予定だったのですが,前日の雪とイタリアのよくある遅延のせいで,
待てど暮らせどバスが一向にやってくる気配がありません.トリノではあまりないことないので,
南に行くほどいい加減になっていくというのは,あながち間違いではないのかもしれません.



仕方ないので,予定を入れ替えて昨日通り過ぎたジョットの鐘楼を先に上ることにしました.
狭い階段を上っていくわけですが,塔が4層になっているので途中で休憩を取ることができます.
それでも414段あるので,最上部へたどり着いたときには息も切れ切れになっていました.



展望台からのフィレンツェの眺め.雪のフィレンツェも眺めるだけならいいですね.



ジョットの鐘楼からドゥオーモを臨む.大クーポラは「丘のようだ」と言われているらしいです.

お昼になってもバスがまったく動いていなかったので,広場までは徒歩で向かうことにしました.



広場は高台にあるので,坂を上らなくてはならいのですが,雪のせいでツルツルすべります.
靴の中は既にグチャグチャ状態.それでも,すべって遊んでる人たちもいました.



やっとの思いでミケランジェロ広場に到着.広場からは先ほど上ったジョットの鐘楼も見えます.



右に見える塔がベッキオ宮殿.そしてアルノ川にかかるフィレンツェ最古のベッキオ橋.

帰りは運良く走っていたバスに乗ることができ,駅前まで戻ることに成功.
それなりの時間乗っていたので,かなりの距離歩いてきたことを実感しました.



フィレンツェの中央市場にて.「ロレックス,ロレックス」とか言いながら
時計を売りつけてくる黒人がいたりして,それなりに怪しさ満天です.
浅沼さんはここで手袋を購入されてました.「カシミア」とか言ってましたがホントかな?

演奏会はオペラの音楽を中心に21時からの開始だったので,
その前にパスタとワインで腹ごしらえして,いざ会場のサント・ステファノ教会へ.
そしたら教会の扉は開かれておらず,代わりに犬を連れたおじさんが立っていました.
あれ,真っ暗だ.なぜ?そのおじさん曰く,今日の演奏会は明日に延期になったとのこと.
(このおじさんの正体は最後までよくわかりませんでした).
天気が悪いからとか歌手の喉がどうとか言ってましたが,要するに観られなくなったわけです.

明日はもうトリノへ戻らなくてはならないので,12ユーロで購入したチケットが紙くずに(涙).
明日来られないのなら,おじさんが自分に売って欲しいと言うので,払い戻す手間も省けるし
10ユーロで売ってあげることにしました.e-チケットだったけどよかったのかな?

イタリアでの急な変更には慣れたものですが,とても楽しみにしていただけに残念でした.
教会での演奏会っていうだけでテンションがあがっていましたので.
というわけで,今回のフィレンツェはサッカーに続き,演奏会まで延期されてしまいました.
でもダフ屋からチケットを買うことがあっても,まさか自分が見ず知らずのイタリア人に
チケットを売るとは思いませんでした.何ごとも経験ですね,はい(笑).



教会からの帰り道,レプッブリカ広場にあったメリーゴーランド,装飾がクリスマス仕様です.



ドゥオーモ前のクリスマスツリー.ツリーに積もった雪が光り輝いてそれはキレイなものでした,

夜の予定がなくなってしまったので,ホテル横あったインド人経営の酒屋
(少々ぼったくり料金)で缶ビールを買って浅沼さんと部屋で飲むことに.
イタリアの教育制度やポスドク事情を聞けたりして,これはこれで有意義な時間となりました.
朝からずっと歩いていたのと,お酒も入ったことで今日は早めの就寝.お疲れさまでした.