日の出が5時45分だと聞いて外に出るも,辺りは薄暗く,まだ日は昇っていません.
風はないのですが,とにかく寒い.ご来光を拝もうと1時間くらい粘ったのですが,
寒さに負けて部屋に戻ってしまいました.それでも朝日に輝く山々を撮ることはできました.
10時発の氷河急行に乗るために再びツェルマットへ下山.
氷河急行は,先日脱線という痛ましい事故があったばかりですが,
駅内は事故に触れるような掲示やアナウンスは一切無し.
日本人観光客も不安はあるのでしょうが,熟年の団体さんがたくさん乗っていました.
氷河急行は,ツェルマットからサンモリッツまでの280kmを約8時間かけて走る列車です.
実はこの列車から氷河を見ることはできず,過去のルートから氷河が見えたときの名称が,
現在までそのまま引き継がれているという形です.
それでもスイスの雄大な景色の中,ゆっくりと走るこの列車は,
今もなお世界中の観光客を魅了してやまないのです.
車内は2等でもパノラマカーとなっていて,放送も日本語での案内が流れています.
それでは,車窓からの風景を少しばかりお楽しみください.
ランチは予約していなくてもその場でオーダーすることができました.
メニューは,ゲシュネッツェルテスとサラダ,
そしてティラミスで74スイスフランと少々お高めですが,
スイスの物価高と美しい風景を楽しみながらの食事を考えるとそれほど悪くもありません.
谷にかかる石橋.大きなカーブを描きながらトンネルに入っていきます.
途中駅のディセンティスで見つけた列車.思いっきり『箱根登山電車』と書いてありました.
どうも私が生まれた1979年から姉妹鉄道らしく,この電車はサンモリッツでも見かけました.
定刻通りなら17時42分にサンモリッツへ着く予定だったのですが,
遅れること1時間.18時45分にサンモリッツに到着.
遅れたほうが嬉しいなんて氷河急行くらいでしょうか.
サンモリッツの駅は時計塔を備えた小さくてかわいらしい建物でした.
本日のホテル,Bellavalの客室のバルコニーからはサンモリッツ湖が一望.
サンモリッツはツェルマットよりも高地にあるので,ここも空気がおいしいです.
中心街は坂の上にあるので,長いエスカレーターを上っていくのですが,
人がぜんぜんいません.街にも観光客の姿はほとんどなく,
ツェルマットでの賑わいが嘘のようでした(20時ごろだったのもあるでしょうが).
サンモリッツのランドマークである斜塔.
1570年の建設当初からこのように傾いていたわけではなく,
地震の影響で徐々に傾きだしたという塔.
現在は補強工事が施されているため,傾きは止まっています.
ディナーはホテルに隣接しているレストランで,
ゴルゴンゾーラのリゾットとシェフお薦めの地元料理をチョイス.
ワインもスイスのものを選び,地元の味をたっぷりと堪能しました.