2011年3月11日金曜日

パルマス銀行 後編

施設内部には銀行の他にも裁縫工場や研修施設,そして洗剤工場も併設されています.
地域の女性や若者向けのいろいろなプロジェクトもここより生み出されています.



工場で作られたものは,入口にあるショップで売られていました.
もちろん地域通貨での買い物もOKです.他にも民芸品などたくさん売られていました.



週に一度開催されている住民集会にも参加させてもらえました.
開催前に貨幣意識アンケートを全員に回答していただけました.
集会はダンスあり,歌あり,真面目な話もありと,日本のそれとはだいぶ異なるものでした.
エンターテイメントも入れることで集会の間口を大きくしているのでしょうね.



その際に地元新聞の取材も受けました.日本人の研究者がはるばる地球の裏側まで
やってきたことがめずらしかったのでしょう.翌日,写真入りで掲載されました.



州政府を訪れたときには,なんと州知事との面会もかないました.
このときの写真はパルマス銀行のブログのほうにアップしていただけたようです.
(州知事に会うのに半袖短パンは本当に申し訳なかったです)
http://institutopalmas.weebly.com/1/post/2011/02/arigatou.html

インタビュー後,州政府の職員のひとりが私のほうへ来て
Kobayashiという名字はサンパウロの日系人に多いんだよ,なんて話をしてくれました.
日本でも多いほうの名字ですからね,当然日系人にもたくさんいることでしょう.

あと,住民組織であるASMOCONPの30周年パーティにも偶然に遭遇し,
ブラジルのお祭り気分をちょっとだけ味わうことができました.



パルマス銀行近くの別の食堂でブラジル名物フェジョアーダも食べました.
フェジョアーダを食べたいと言ったら,作ってあげるから翌日また来なさいと言われ,
翌日にその食堂へ行ったら,きちんと約束を守ってくれて出されたのがコレです.



最後にパルメイラ地区の広場に書かれていた印象深い言葉を紹介します.
「神は世界をつくったが,パルメイラ地区は我々がつくった」

この地域に5日間滞在して,ここの人たちの想いを素直に表している言葉だと感じました.



これにてブラジル編をおしまいにします.
また何かイベントがありましたら更新することがあるかもしれません.