2010年12月18日土曜日

フィレンツェをめぐる

トリノとミラノ以外のイタリアの都市をほとんど訪れずに滞在期間が終わりそうだったので,
最後にフィレンツェへ2泊3日の旅に出ることにしました.前回のミラノでお会いしたときに
この計画に乗ってくださったアンコーナの浅沼さんも一緒に行くことになりました.



トリノからフィレンツェへはユーロスターで約3時間...のはずだったのですが,
雪のために電車ダイヤが乱れていたため,30分以上遅れてフィレンツェに到着.
それと共にボローニャから合流予定の浅沼さんが乗り遅れるというアクシデントも発生.
雪の混乱からかフィレンツェ駅の窓口には長蛇の列が.フィレンツェでも雪が降るんですね.



浅沼さんは一時間遅れでフィレンツェに到着され,何とか予約時間までにアカデミア美術館へ.
アカデミア美術館の入口は細い路地の目立たない一角にありました.
ガイドブックがないと,これが美術館の入口だなんて気づくことができません.

アカデミア美術館の館内は撮影禁止(持ち物検査もありました).
ミケランジェロの巨大なダヴィデ像が強烈な印象を残すのですが,
他にも見応えのある彫刻がずらりと並べられています.
残念ながら美術館の2階が改修中で観覧は30分ほどで終わってしまったのですが,
このダヴィデ像を見るだけでも来館する価値は十分にあると思います.



フィレンツェのドゥオーモ.右に見えるのが高さ85mのジョットの鐘楼です.



そのドゥオーモのクーポラ内側に描かれた「最後の審判」.



クーポラの展望台には463段の階段を使って上ることができます.



ドゥオーモの向かいにある洗礼堂.金色に輝いている扉が「天国の扉」と呼ばれています.



ヴェッキオ宮前のシニョーリア広場にあるダヴィデ像も裸に加えて雪が積もって寒そうです.



ウフィツィ美術館前にて.ウフィツィには日本語のオーディオガイドがあり,
作品の背景を知りたい人は絶対借りたほうがいいと思います.およそ90分はありました.
主要なものだけを解説してこの時間なので,全部じっくり見ようとすれば1日はかかるでしょう.
ボッティチェッリの「春」「ヴィーナスの誕生」など誰もが教科書で見たことがある作品が
ところ狭し並べられている様は当時のメディチ家の威光と財力の凄さを思い知らされます.



ウフィツィ美術館からヴェッキオ橋をパチリ.流れているのはアルノ川です.



同じくウフィツィ美術館のテラスからドゥオーモ方面を.右下の雪だるまがかわいらしい.

夜はホテルで聞いた近くのトラットリアで食事することに(疲れていたので助かりました).
あまりお客さんは入っていませんでしたが,陽気なオヤジさんが対応してくれて
料理もおいしかったです.ワインを頼んだら1.5リットルのハウスワインが出てきて焦りましたが,
会計を見たらたったの8ユーロでした.味なんてわからないので,こんなワインで十分です(笑).



トスカーナ名物,リボッリータ.パンの入った野菜の煮込みで,とってもやさしい味です.



出ました!フィレンツェ名物「Tボーンステーキ」.最低600グラムからのスタートです(苦笑).
レアで焼かれていて軽くペッパーをふると超美味.ひさしぶりにガッツリ肉を食らいました.

ワインを浴びるほど飲んで(結局余しましたが),他にもトスカーナのハムやサラミを食べて
ひとり当たり30ユーロちょい.路地裏の店というのもあるのでしょうが,当たりのお店でした.