2010年7月22日木曜日

ショートトーク

受入研究者であるTerna先生のところにも日本でいうところのゼミみたいなものが存在します.
ミーティングと呼ばれるもので,月に1回開催されていて,学生が進捗を話したりするようです.

今回,私も自己紹介と最近の研究活動についてショートトークをして欲しいと言われたので
このミーティングに参加することになりました.参加者は主に学生ばかり(一部ポスドクも).
ミーティングは英語で行われていました.ほとんどの学生が流暢な英語を話します.
最初にある学生が進捗について1時間ほどプレゼンをしたのですが,
学生からの質問はまったくなし.最後にTerna先生がコメント述べるだけで
あまり議論が活発な印象は受けませんでした.



その後に私がプレゼンをしたのですが,こちらも質問なし.
私の英語に難ありな部分もあったとは思いますが,少し残念な出だしです.
それでも学生さんたちに貨幣意識アンケートをやってもらって,
皆さんから回答をいただきました.イタリア語版を見せたら一同が驚いていました.
自己紹介のときに少しイタリア語で話したときにもオォーという声が上がってました(笑).

それから,学生さんたちからこの後飲みに行かないかと誘われたので,もちろん快諾.
自宅から近い場所に19時に待ち合わせということで,少し早めにその場所に向かいました.
しかし,約束の時間を30分超えても彼らが現れない.電話をすると「すぐに行くから」との返答.
待ちぼうけを食らっていると,Lauraが通り過ぎて「Shigeto,こんなところでなにしてるのー?」.
異国の街で知り合いに偶然会うようになるなんて,何か不思議な感覚です.



そのうちポツポツと雨まで降ってきたので,一度自宅に引き返しました.
むむぅー,約束の時間と場所を間違えたのか...と思っていた矢先,
学生さんから電話,「いま着いた,どこにいるんだい?」.ただいまの時刻は20時15分.

慌てて約束の場所に戻ると,いましたよ学生さんたちが.しかも10人以上もいる.
聞けばイタリアでは時間にルーズなのは日常茶飯事だという.
ここでは律儀な日本人の性格を出すと損をするというわけです.
お詫びということですべておごってもらいましたが,これからは時間の約束には要注意です.





お酒を飲みながらワイワイと話をするのは,どこの国の学生も同じです.
私以外,ほぼ院生さんたちだったようで,私がポスドクだというと,
「お金払うからプロポーザル書いてー」という学生も.院生が持つ悩みも同じのようです.

歳のせいか,若者たちのノリを共有するのは大変でしたが,初体験ということもあって
なかなか楽しい時間を過ごさせてもらいました.何人かに電話番号を教えてもらったので,
またこういう機会をもてたらと思います.ちなみに研究の話は一切していませんでした(笑).

聞けばこのミーティング終わりでみんな長いバカンスに入るようです.
だいたい1ヶ月はどこか別の土地へ行くか,地元に帰省したりするようです.
8月は大学も閑散としそうなので,ひとり静かにせっせと研究したいと思います.