2011年3月10日木曜日

パルマス銀行 前編

本来ならばブラジル滞在中にブログを更新していこうと考えていたのですが,
連日朝から晩まで調査していたので,ブログを更新している余裕がありませんでした.
既に帰国して10日経っていますが,調査先のパルマス銀行を中心に2回にわけて
フォルタレザの郊外の様子や現地の人々との交流を振り返ってみたいと思います.



今回訪問したパルマス銀行は,フォルタレザのパルメイラ地区で流通している
地域通貨や地元住民へのマイクロクレジットを運営している小さな銀行です.
調査内容については,近いうちに報告書が刊行される予定です.
それまではウィキペディアのパルマス銀行のページなどで補完ください.

パルメイラ地区はかつてジャングルだった地域で,ところどころにヤシの木も見られます.
もともと沿岸部にあったスラム街の人たちをリゾート開発によって強制的にこの地域へ
移住させたところから歴史が始まります.なので,いまだにこの地域は貧困層がほとんどです.
車ではなく馬も貴重な輸送手段のままのようです.またがって走っている人も見かけました.



そのヤシの木がパルマス銀行のシンボルマークにもなっています.
ヤシの木があるということは,熱帯気候ということ.気温30度以上かつ雨季なので,
蒸し暑い日がずーっと続きました.もちろん半袖短パンでいたのですが,
そうしたら蚊にいたるところを刺される始末.デング熱も怖かったのですが,暑さには勝てず.



パルマス銀行のメインフロアには大きなチェ・ゲバラの写真が.
ゲバラTシャツ着ている人や,なかにはゲバラの格好を真似している人もいたので,
いまも南米の庶民のあいだではゲバラは絶大な人気を誇っているようです.



ランチは銀行の近くにある食堂でいただきました.銀行から出るときには
街中でカメラを出さないようにきつく言われました.やはり窃盗が多いようです.
ですが,街中を歩いていてもそれほど危険は感じませんでした.

ライスとパスタ,それにメインにソーセージをつけて6レアルくらいだったでしょうか.
1レアル=50円なので,安い食堂なら300円くらいでお腹いっぱい食べられます.



地元若者たちの演奏も聴かせていただきました.やはりこちらの音楽は騒がしくノリがいい.
カーニバルのシーズンなので,都市部に出張して演奏するための練習をしていたようです.



パルメイラス地区で2番目に大きなスーパーを訪問.
オーナーの自宅にもなっている屋上テラスからパルメイラス地区を望みます.
山になっているところは,かつてゴミの埋め立て地だったところだそうです.



ブラジルの主食はお肉.ご家庭には炭焼き用のストーブが設置されています.
若いうちは嬉しいですが,30歳も過ぎると肉ばかりはキツイですよね.
ですが,ブラジルでは老若男女問わず肉をたくさん食べてました.