2010年12月21日火曜日

トレニタリア

イタリアでは全土に鉄道網が張り巡らされているので,旅行の際には鉄道の使用が便利です.
乗車券を購入するときにイタリア語が話せないとダメなんでしょう?と心配される方も
いらっしゃるかもしれませんが,基本的に言葉をまったく話さなくても乗車券は買えます.

大きな駅にはたいてい自動券売機があって,これを使うとアッという間に乗車券が買えます.
どういうわけかイタリア人は券売機よりも窓口に並んで会話しながら買う人が圧倒的ですが,
それにつられて窓口に並んだが最後.自分の順番が来る前に乗車予定の電車は発車します.

購入する際は,最初の言語選択画面から英語を選ぶと,後はすべて英語で表記されます.
英語に自信がなければ,購入方法が詳しく書かれたサイトがあるので検索してみてください.
ただし,私が使ってみて注意したほうがいいことを2点だけ以下に記しておきます.

1.お金を入れる段になって,まったく入金を受け付けてくれない券売機がたまにあります.
イタリアで不調な券売機はままあることなので,早めに見限って別の機械を使いましょう.

2.クレジットカードで購入するとき,カードの操作(PINコード入力やカードの引き抜き)
についてはイタリア語表記なので,気をつけましょう.英語でカードを入れてくださいという
表示が出た後には,4桁のPINコードを入れて確定ボタンを押し,別の文字が出てきたら
カードを抜いてOKです(カードを抜いてくださいというイタリア語が表示されています).
早めに抜いてしまうと決済がうまくいかずに,もう一度やり直すはめになります.

それさえ注意すれば,あとは乗車券が出てきますので,出発前にホームにある黄色の箱に
入れて日時を打刻しましょう.これをしないと,乗車後に車掌さんから罰金を取られます.



駅で購入するのが不安な方は,事前にトレニタリアのサイトで購入することができます.
こちらも英語を選べますので,イタリア語ができなくてもほとんど問題はありません.
早期割引のチケットなども購入できますが,払い戻しなどは駅に行かないとできないので,
日本から事前に乗車券を購入する際にはその点を十分に注意してください.
ちなみに乗車券は基本的にチケットレスです.乗車券を購入するとPDFファイルが
メールで送られてくるので,それをプリントアウトして持っていけばOKです.
ホームでの打刻の必要もありません.検札時に車掌さんにそれを見せればいいだけです.

予約変更は購入した乗車券の種類にもよりますが,普通は出発の1時間前まで可能です.
これも同じくネットでできます.ただし,変更後にもう一度PDFファイルは送られてこないので,
変更した時刻と座席を忘れないために変更確認のメールそのものを印刷するのが無難です.
予約変更は駅にある自動券売機でもできますので,ネットがなくても恐れることはありません.

イタリアの鉄道は遅延するというイメージがありますが,意外と時間通りに走っています.
車内もユーロスターなら各座席ひとつひとつに電源があったりして,パソコンの使用もできます.
ただし,ショーペロ(ストライキ)はよく起こりますので,こちらはネットで確認してから
電車に乗ることにしましょう.ショーペロは前もって告知されますので回避できるはずです.