2010年10月11日月曜日

お出迎え

この日は,スイスからミラノを経由してトリノへ戻ってくる母親と
ジェノバからトリノへ戻ってくる叔父をポルタノーヴァ駅でお迎えするはずだったのですが,
母親の手違いでひとつ手前の駅であるポルタスーザ駅までの切符しか買っていないことが
ウィーンで判明.おそらくそのままポルタノーヴァ駅まで行って降りても問題はないのでしょうが,
ふたりの到着時刻も1時間ほど間隔があるので,それぞれ別の駅へ迎えに行くことにしました.

18時50分,予定より3分早くジェノバからの電車がポルタノーヴァ駅に到着し,
ホームにて叔父をお出迎え.ジェノバではぼったくりらしきものに遭ってしまったそうですが,
さほど高額でもなく本人も無事だったのでひと安心.トラムで自宅へ戻り,
自宅に叔父を置いて,今度は母親を迎えにポルタスーザ駅まで徒歩で移動.

実はポルタスーザ駅から電車に乗り降りしたことがなく,しかも地下駅&工事中なので
入れ違いにならないか不安だったのですが,到着の案内板を見て,こちらもホームで
出迎えることができました.母親のほうは天気もすこぶる良く,特に何のトラブルもなく
グリンデルワルトとツェルマットのふたつの街を起点にスイスの山々を楽しめたとのこと.
初日がロストバゲージで大変だっただけに,次は何が起こるか不安でたまりませんでしたが,
終わりよければすべてよしといったところでしょうか.

ふたりはこの日がトリノ最後の夜.ウィーンからずっと移動で疲れていると思ったので,
夜は自宅で私がジェノベーゼのパスタとサラダをつくってふるまいました.
ビールで乾杯し,1週間の出来事やそれぞれの旅を振り返りながら団らん.

イタリアにある自宅で母親にパスタをつくるなんて,数年前には想像もしなかったことです.
イタリアにいることに違和感を持たなくなってきた私ですが,
この状況には何か不思議な感覚をおぼえました.
何はともあれ,私がイタリアへ来ることがなければ旅行することもなかったわけで,
そういう意味では少しは親孝行ができて良かったのかなと思いました.