2010年12月11日土曜日

ウォーターポロ

土曜日の昼下がり,自宅でゴロゴロしていたところにUgoからの電話.
「暇にしているならウォーターポロを観に行かないかい?」...ウォーターポロって何だ?
調べるとそれは水球のことでした.すぐさま「行く」と返事をしたのはいいものの,
いまだかつて一度も水球を観たことがなければ,ルールもまったく知りません.
ウェブで簡単にルールを把握してから,待ち合わせの大学近くにあるプールへ向かいました.

会場に着くと前の試合がやっていて,それなりに観客もたくさん入っていました.
終盤だったのか横にいたおじさんは,ヒートアップして窓は叩くは大声は出すわでもう大変.
このままでは身が危ないと感じたので,ささっとUgoが来るまでラウンジで待っていました.

試合が終わった後にUgoがやってきて,一緒に先ほど試合が行われていた会場へ.
すると,どうも会場の様子がおかしい.Ugoが周りにいた観客に尋ねると,
実は観ようとしていた試合が先ほど行われていたもので,当日に時間が変更されたとのこと.
あらら,さすがイタリア.遅れるだけではなくて,たまには早めることもあるのね(笑).
ひたすら謝るUgo.でもこの後にジュニアの試合があるらしく,それを観ることにしました.

試合開始までUgoが知り合いと話しをするというので,私もそれに同行することに.
あ,さっきのヒートアップしてたおじさんと話してる...ご友人だったんですね.
私も紹介されて簡単なご挨拶.試合観てたとき怖かったですよーとは言えませんでしたが,
普段はやさしく穏和な方でした.イタリア人ってスポーツ観ると,たまに人格変わる人がいます.

セリエA2に所属している"TORINO 81"の関係者にも友人がいて,私にも紹介してもらえました.
中でも試合直後のキャプテンとは軽くお話しさせてもらって握手までしてもらえました.
まだ目が真っ赤で髪も濡れているところ,わざわざありがとうございました.



水球のルールはUgoから観戦しながら教えてもらいました.8分を1ピリオドとして,それを4回.
つまり32分行われるわけですが,反則があると時間が止まるので実際は約1時間はありました.
それでも短いなと思ったのですが,あの運動量を見たらそれも十分だと納得です.
とにかくひたすら泳がなくてはならないのと,個人同士の攻防が凄まじいのです.



Ugoは「水の中には審判がいないから水中では何をしてもいいんだ」なんて言ってましたが,
本当に水の中では格闘技みたいになっていました.なので,ボールがあるところよりも
ないところのほうが見応えがあったりします.ああ,やってる,やってる...みたいな(笑).



試合自体は一方的な展開で大味な感じだったのですが,初めて観るだけにすべてが新鮮で
とても興味深く,そして楽しんで観ることができました.このスポーツは熱すぎる!!

日本ではマイナーなスポーツですが,それはイタリアでも同じことらしいです.
それでも熱心なファンが押し寄せて,一生懸命応援しているのを見ると,
やっぱりスポーツはファンが支えているものなんだなとつくづく感じました.
日本でも流行らせるにはとにかく水球のタフさと激しさを知ってもらうことでしょうかね.
またひとつ,イタリアで貴重な経験をさせてもらいました.Ugo,誘ってくれてありがとう!