2010年10月15日金曜日

暖房システム

10月に入り,トリノも日中の気温が20度を超えなくなりました.
とりわけ早朝はすこぶる寒く,屋外では吐く息も白かったりします.
そんななか自宅における暖房はかかせないものなのですが,
この暖房,日本のものとは少し変わっています.



自宅の暖房は固定型の熱水循環式なのですが,まず決まった期間しか使えません.
どういうことかと言いますと,夏場は自分で動かすことはできず,
大家さんか誰かがGoサインを出すと使えるようになるみたいです.

9月末もだいぶ寒い日があったのですが,暖房を入れようにも
稼働していないのでウンともスンともいいません.まさかこのまま
暖房が稼働しないのではと思っていた矢先,勝手に稼働を始めました.



ここでお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが,
そう,この暖房は頃合いを見計らって勝手に稼働するのです.
もちろんコックをひねらないと温水は流れないのですが,
そこを開けっ放しにしたとしても温水は常時流れてくるわけではありません.
部屋の片隅に温度を設定をするダイヤルっぽいものがあるのですが,
このダイヤル,どうも回す手応えが軽すぎて,稼働しているとは思えません.
なので,気まぐれで温水が流れたり流れなかったりしています.

幸いにも部屋が寒いということはないのですが(むしろ暑いくらい),
外出して帰ってきてもすぐに部屋が暖まることがありません.なぜなら気まぐれですから.
11月,12月になってトリノの街がどれほど冷え込むのかわかりませんが,
イタリア人がこの暖房システムを許容しているのですから,
室内で凍死することはないのでしょう.というか,ない...と信じたいです.