2010年10月7日木曜日

ホーフブルク宮殿

母親たっての希望で,イタリアではなくオーストリアに行きたいということだったので,
付き添いも兼ねて私も2泊3日でウィーンへ行くことになりました.

トリノからウィーンへの直行便がないため,ミラノ・マルペンサ空港までバスで移動.
そこからウィーンまではオーストリア航空を使って,1時間半のフライトです.
ミラノからウィーンまでの航空運賃は,なんと往復で130ユーロ(事前購入割引).
しかも機内ではサンドウィッチの提供やアルコールを含めた飲み物がタダで飲めます.
サービスも悪くなかったので,旅の選択肢の中にある場合にはお薦めのキャリアです.



ウィーン空港の中は広いのですが,外観は日本の地方空港みたいな感じ.
空港から街へはバスを使って往復11ユーロ.ホテルのあるウィーン西駅まで40分の移動です.

ウィーンカード(市内交通無料パス)とシェーンブルン宮殿の入場券が付いた
ホテルパックをネットで見つけていたので,ホテルでこれらのセットを受け取って
さっそくウィーンの旧市街へ移動開始.ホテルのすぐ近くに地下鉄の駅があったので,
旧市街まで5駅ほど離れていましたが,それほど移動は苦に感じませんでした.
ウィーンの地下鉄もきれいでまったく怖い思いをすることもありませんでしたし.



まず向かったのは王宮前のミヒャエラー広場.目と鼻についたのは,
観光用の馬車と馬の糞の臭い.馬車は趣きがありますが,糞はどうも...
でも,中世ではこれが日常だったんでしょうね.



門をくぐり抜けると右手にあるのがホーフブルク王宮.
650年もの間,ハプスブルク家の居城であった宮殿です.
約2600室あるうち公開されているのはたったの20室だけ.
いかにハプスブルク家の栄華がすごかったか,これだけで理解できます.




館内にも当時使われていた食器のコレクションがずらり.
どれも目を見張るものばかりで,何といっていいのか言葉出てこない状況.
館内では日本語のオーディオガイドを無料で貸し出してくれるので,
展示品の由来や説明を事細かに聞くことができました.

皇帝の住居も見ることができましたが,ここはトリノ同様撮影禁止.
時の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世は,皇帝でありながらも
かなりストイックな生活を送っていたと知ってビックリ.
朝3時に起きて,5時から執務を開始し,夜も遅くまで仕事に追われていたそうです.
しかもその生活を亡くなるまでまったく変えなかったとか.
ベットも鉄製の凄く簡素なものでしたし,サヴォイア家といいハプスブルク家といい
王様の暮らしに対する庶民的な固定観念がガラリと変えられました.



民族博物館や図書館が入っている新王宮.馬車と自動車でごったがしていました.



モーツァルト像.手前にある音符の花壇がとてもかわいらしかった.



威厳を持ちドーンと構えるのがゲーテ像.一緒に撮ったのですが,
私がちっぽけに見えたのでゲーテ像のみの写真にしておきました.



世界最高の音響設備を誇るとされる国立オペラ座.館内は見学しませんでしたが,
建物の前では中世の服装とカツラを被った客引きたちがしきりに
何やらチケットを売ろうと頑張っていました.



オペラ座の前では路上パフォーマンスの若い楽団が.
さすが音楽の都ウィーン,なかなかいい演奏していました.

夜はホテル内のレストランでウィーン名物シュニッツェル(ウィーン風カツレツ)をいただきました.
ボリュームがそこそこありながら,あっさりしててしつこくない味.
これにビールを一杯飲むだけで,この日はゆうにお腹がいっぱいになりました.