2010年8月9日月曜日

スイスの旅 ゴルナーグラート編

この日は,標高3100mにあるゴルナーグラートへ到達することが目標です.
まずは2時間かけてミラノ中央駅からスイスのブリーク駅まで移動.
この駅の窓口でスイスフレキシーパス(鉄道パス)を有効にする手続きをして,
普通電車で標高1620mにあるツェルマットを目指します.

スイスに来たと実感できるのは,周りの景色もさることながら,
車内アナウンスがドイツ語,イタリア語,英語の3カ国語になったこと.
乗客の会話も聞き慣れたイタリア語からドイツ語へと一気に変わっていました.

ツェルマットにはお昼過ぎに到着.小さな駅前からはスイスの青空に屹立する
マッターホルンの姿が見えました.それにしてもツェルマットの街にはたくさんの
日本人観光客が闊歩していました.駅アナウンスは日本語で流れているし,
日本語の看板はいっぱいあるし.トリノで会う日本人の50年分はいましたね(笑).



ランチは,トマト入りのチーズフォンデュとサラダ.
スイスといったらコレでしょ!というまったくの先入観なのですが,
トマトとチーズの相性が良くて,とてもおいしくいただきました.



ツェルマットからゴルナーグラートまでは登山鉄道に乗って移動します.
時間が遅かったのもあって車内はガラガラ.
発車するとすぐに迫ってくるマッターホルンを思う存分堪能できました.





雲一つない青空の中,日本では見られない氷河やお花畑が車窓一面に広がります.
歩きたい!という衝動に駆られましたが,山の準備はまったくのゼロ.
車窓から指をくわえながらアッというまの33分間が過ぎ去りました.





本日のホテルであるKulmhotel Gornergrat.ゴルナーグラート駅前に連結していて,
どの客室からもマッターホルンかモンテローザのいずれかを眺めることができます.



すべての客室には周辺の山々の名前が付けられており,
部屋番号はその山の標高とニクイ演出が.
私の部屋はLiskamm(4527m)で,部屋番号は当然4527.
しかも部屋の壁にはLiskammの石が飾ってありました.
部屋の窓からはモンテローザとゴルナー氷河が一望できました.





昼間は多くの観光客で賑わっているゴルナーグラートも,
夕方ともなればこのホテルに宿泊する人しか滞在していないので,
静寂の中でゆっくりとスイスの山々と氷河を眺めることができます.





ディナーを食べているとき,ウェイターさんが,日が沈むので,
いまは食べてる場合じゃない!と教えてくれたので,急いで外へ駆け出しました.
夕日に染まるモンテローザ!!そして眼前にそびえ立つマッターホルン!!
これを見ずして何を見に来たのだろうというくらい美しい光景でした.





ホテルの写真を見たときに気がついたかもしれませんが,
このホテルには天文台も併設されています.
残念ながら,そこから星を眺めることはできませんが,
それだけこの地が天体観測に適しているという証です.
案の定,夜空はビックリするぐらい満天の星空で,光り輝く天の川もバッチリでした.

天候が悪ければ魅力半減でしたが,風もまったくない快晴の一日でしたので,
本当に大満足の滞在となりました.生きているうちに一度は来ることをお薦めします.

おまけ
夕方に塩を舐めに来ていたアイベックス.険しい崖をピョンピョン移動していました.



夏は高山に住むキバシガラス.近寄っても逃げないのでベストショットが撮れました.

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